アメリカはイランを数週間攻撃準備と報道:ボールはアメリカの側にあるとイラン:イスラエルはどう出る? 2026.2.16

In this handout photograph released by the US Navy on February 5, 2026, an F/A-18E Super Hornet, attached to Strike Fighter Squadron (VFA) 14, launches from the flight deck of Nimitz-class aircraft carrier USS Abraham Lincoln in the Arabian Sea on February 3, 2026. (Zoe Simpson/US Navy/AFP)

イランとアメリカの間接交渉ジュネーブで今日から

イランとアメリカの間接交渉は、2月6日(金)、オマーンで、2回に分けて行われた。それで結果は出なかったので、2回目は、明日17日(火)、ジュネーブで核交渉を行うことになっている。

しかし、報道によると、この1週間の間に、両国の関係はだんだん悪化しており、お互い、歩み寄りをみせているようで、実際には、交渉で何かが決まっていく様子は、ほとんどみえない。

米軍はイラン攻撃数週間の準備と報道

アメリカが、核問題とミサイル問題、市民弾圧についての交渉をしようとしているのに対し、イランは、核問題にのみ交渉に応じるとしている。

US President Donald Trump greets the troops in Fort Bragg, North Carolina, February 13, 2026. (AP Photo/Matt Ramey)

こうした中、ロイターが、米軍交換2人の情報として伝えたところによると、アメリカ軍は、トランプ大統領の指示が出た場合、攻撃と、イランの反撃も予想して、数週間の戦闘を予想して準備を進めていると伝えた。

アメリカは、すでに空母アブラハム・リンカーンを中東に駐留させているが、それに加えてもう一隻の空母と、駆逐艦、兵士数千名と戦闘機、誘導ミサイル駆逐艦ほか、多数の攻撃用武器を中東に向かわせている。

これは、イランの核兵器拠点だけでなく、政府そのものも破壊するほどの戦力だという。

しかし、トランプ大統領は、今こそ、恐怖を感じる時だと言いながら、まだすべての選択肢がテーブルにあると言っている。しかし、これだけの軍事力を派遣する費用を考えると、効率を重視するトランプ大統領が何を考えているのか、もはや謎にしか見えない感じである。

www.timesofisrael.com/us-readying-for-potential-weeks-long-military-campaign-against-iran-sources/

また、アメリカとイスラエルは、イランへの経済への圧力をかけることで一致したとの報道もあった。イランの中国への石油輸出(全体の8割)に打撃を与える可能性もありうるとみられている。

jp.reuters.com/markets/commodities/3S3ZEK76UFJ7HD62SKKWAI7LOY-2026-02-16/

イランの反応:ボールはアメリカの側にある

Screengrab of Majid Takht-Ravanchi, Iran’s deputy foreign minister for political affairs, in an interview with the BBC, aired February 2026. (BBC)

イランのラヴァンチ外務事務官は、2月15日(日)、BBCのインタビューで、イランは、アメリカが経済制裁を緩和するのと引き換えに、核合意に向けた妥協を検討すると伝えていると表明。

それに合意するのかしないのか、ボールは、アメリカの側にあるという考えを語った。

言い換えれば、壮大な軍事力をもってしても、イランは、アメリカの言うことは聞かないと言っているということである。

逆に居直っており、もし攻撃するならしたらいいが、その場合、先に攻撃したのはアメリカだと言っているのである。

しかし、イランの経済はすでに破綻しており、レザ・パーレビ元皇太子の呼びかけで世界のイラン人が立ち上がっていることもあり、再び、イラン人反政府デモが立ち上がるかもしれない。

それを支援するためにアメリカが動くと言うパターンもありうる。イランとアメリカの睨み合いは、まさに最終段階に入っている。

www.timesofisrael.com/iran-willing-to-compromise-on-nuclear-deal-if-sanctions-relief-on-table-diplomat-says/

イスラエルはどうする?ネタニヤフ首相声明

アメリカから帰国したネタニヤフ首相は、アメリカの親イスラエル組織のカンファレンスで演説。「イランは嘘つきなので、交渉で何かが決まるとは思っていない」と語った。
もし交渉が行われる場合、イスラエルが要求するのは、①濃縮ウランをイラン国外に出すこと、②ウランの濃縮活動を不可能にすること、③長距離弾道ミサイルの問題、③傀儡テロ組織の解体だと繰り返した。またこれらを確実にするための検査体制を構築することだと述べた。

これは、まさに、現在のイラン政権が打倒されてからの話でしかないように思う・・・。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。