ドイツのメルツ首相イスラエル訪問: イスラエルからドイツへアロー3迎撃ミサイル納入後 2025.12.8

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ドイツは、欧州では、最もイスラエルを支持する国である。しかし、ガザでの人道状況については、イスラエルに反対を表明する傾向にあった。

ドイツは、今年8月、ガザで武器が使われないようにすることを理由に、スペインやカナダとともに、イスラエルへの武器販売を停止すると発表した。しかし、ドイツは、これを11月に解除すると発表していた。

www.timesofisrael.com/merz-to-visit-israel-for-1st-time-as-german-chancellor-will-meet-pm-and-visit-yad-vashem/

at the Holzdorf Air Base, eastern Germany, on December 3, 2025. (RALF HIRSCHBERGER / AFP)

この後、イスラエルは、ドイツと昨年9月に契約していた、アロー3長距離迎撃ミサイルのドイツ空軍への引き渡しを12月3日(水)に完了した。イスラエルの防衛輸出取引では史上最大となる、46億ドルの取引であった。

www.timesofisrael.com/israel-delivers-arrow-3-to-germany-in-largest-defense-export-deal-ever/

この4日後の12月7日(日)、ドイツのメルツ首相がイスラエルを訪問した。メルツ首相が、5月に就任以来、初めてのイスラエル訪問である。また、欧州の首脳が、イスラエルを訪問するのは、1年半ぶりでもあった。

メルツ首相は、ネタニヤフ首相と会談。サル外相、カッツ国防相他、防衛関係者も交えての会談も行い、両国の関係が不動であることをアピールした。

メルツ首相は、ヤド・ヴァシェム(ホロコースト記念館)を訪問。記念ホールだけでなく、歴史ミュージアムも回り、ホロコーストの責任を負うドイツは、今後もイスラエルを支持し続けると表明した。

ドイツとイスラエルの国交は、今年60周年を迎えるとのこと。

ヨーロッパ諸国は、ロシアとの対立に直面している。ネタニヤフ首相によると、多くの国が、イスラエルの武器を購入したいと言っているとのことである。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。