ドイツは、欧州では、最もイスラエルを支持する国である。しかし、ガザでの人道状況については、イスラエルに反対を表明する傾向にあった。
ドイツは、今年8月、ガザで武器が使われないようにすることを理由に、スペインやカナダとともに、イスラエルへの武器販売を停止すると発表した。しかし、ドイツは、これを11月に解除すると発表していた。

この後、イスラエルは、ドイツと昨年9月に契約していた、アロー3長距離迎撃ミサイルのドイツ空軍への引き渡しを12月3日(水)に完了した。イスラエルの防衛輸出取引では史上最大となる、46億ドルの取引であった。
www.timesofisrael.com/israel-delivers-arrow-3-to-germany-in-largest-defense-export-deal-ever/
この4日後の12月7日(日)、ドイツのメルツ首相がイスラエルを訪問した。メルツ首相が、5月に就任以来、初めてのイスラエル訪問である。また、欧州の首脳が、イスラエルを訪問するのは、1年半ぶりでもあった。
メルツ首相は、ネタニヤフ首相と会談。サル外相、カッツ国防相他、防衛関係者も交えての会談も行い、両国の関係が不動であることをアピールした。
メルツ首相は、ヤド・ヴァシェム(ホロコースト記念館)を訪問。記念ホールだけでなく、歴史ミュージアムも回り、ホロコーストの責任を負うドイツは、今後もイスラエルを支持し続けると表明した。
ドイツとイスラエルの国交は、今年60周年を迎えるとのこと。
ヨーロッパ諸国は、ロシアとの対立に直面している。ネタニヤフ首相によると、多くの国が、イスラエルの武器を購入したいと言っているとのことである。
