地獄の1日をまた生き延びた:元人質ロン・ブラスラヴスキーさん証言 2025.11.6

ガザから解放されたロンさん GPO

先月解放された人質20人のうちの1人だったロン・ブラスラヴスキーさん(21)が、CNNのインタビューで、自分を拘束していたイスラム聖戦関係者から、性的暴力や拷問の虐待を受けていたことを語った。

ロンさんは、2023年10月7日、ノバ音楽フェスで警備員として働いていて、イスラム聖戦に拉致された。ガザでは、丸裸にされ、拷問され、性的暴力を受けたという。

ロンさんは、私を辱めて、私の尊厳を崩壊させることが、彼らの目的だったと語る。「ここから早く出してくださいと神に祈った」でも自分に「くそくらえ」と語っている。

イスラム聖戦はまた、ロンさんに、イスラムに改宗するよう強制し、もし改宗したら、よりよい食事と環境を与えると言われたという。ロンさんは受け入れなかった。

Ram Braslavski, in a still from a propaganda video published by Islamic Jihad on July 31, 2025 and cleared for publication by his mother on August 1, 2025.

また、事実と違うイスラエル兵の死者数や、イスラエルへのダメージを語り、イスラエル人は弱すぎて、ロンさんの救出に興味もない。

それを訴えることもしてないと嘘の情報を伝えていたという。

ロンさんは、日々地獄の1日を生き延び、朝起きたら地獄の1日が始まる、そうしてまた地獄、また地獄・・終わりがなかったと語っている。(写真は今年8月1日にイスラム聖戦が送りつけてきたプロパガンダ写真)

ロンさんは、「私は悪魔と会って帰ってきたのだ」と語っている。

www.timesofisrael.com/i-was-torn-apart-dying-rom-braslavski-says-captors-sexually-assaulted-tortured-him/

石のひとりごと

ロンさんの話からも、まさにサタンの手中にいた感じがする。よく生き延びたと思うが、彼のすべてが破壊しつくされているかもしれない。

ガザを見れば、そこにいる人も領域も破壊されつくしていることから、まさにサタンの領域になっていることが理解できない人はいないだろう。

今ロンさんは、解放されたが、その破壊され尽くした心身とともに、これから生きていかなければならない。ロンさんには、救いを受け取って新しい人生を再スタートさせてもらうしかないのではないか。主の憐れみと導気を祈る。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。