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6日間遺体返還なし:ガザで捜索強化中
ハマスは、10月21日(火)を最後に、人質遺体の返還をしていない。今もまだガザにある人質の遺体は13人(アメリカとの二重国籍者2人含む)。

トランプ大統領は、25日(土)、人質の遺体28人全員を返さない場合は、合意違反にあたるとして、これでもし停戦が崩壊したら、ハマスの原因ということだと述べ、次の48時間のハマスの様子を注視すると警告した。明日月曜までということになる。
イスラエルのメディアは、繰り返し、イスラエルは、遺体13人のうち、9人の位置は把握していると報じている。しかし、4人は、イスラエルにもわかっていない。
特に、4人のうちの1人は、2014年以来、イスラエルが、10年以上探し続けてまだ発見できないでいる元イスラエル兵ハダール・ゴールディン中尉の遺体である。10年以上も経過した今、果たしてどんな形での遺体返還になるのだろうか。
こうした中、ガザでは遺体の捜索活動が強化されている。以下はハンユニスでの捜索の様子。(AP本日アップ映像)
カタールのメディアによると、ガザ南部、ラファの人道支援地域のアル・マワシ地区郊外で、ハマスと赤十字社の車両が一緒にいるところが目撃されている。
エジプトと赤十字関係者が、ハマスとともに、イスラエル管理地域(イスラエルの許可の元)で、遺体の捜索をしている様子も伝えられている。イスラエル当局は、人質家族たちに、重機のガザ入りを認可する可能性もあると伝えたとのこと。
これからどうなる?ハマスは武装解除を拒否
遺体28人全員が戻ってくるのかどうか、雲行きが怪しくなる中、イスラエル軍が撤退した地域で、ハマスが台頭しているだけでなく、10月9日のシャルム・エル・シェイクでの国際会議において、ハマス交渉担当のハリル・アル・ハイヤは、武装解除には応じないとの声明を出している。

Times of Israelによると、アル・ハイヤは、「占領が終われば、武器を国家に移譲する」と表明したとのこと。
しかし、“占領が終わる”とは、ガザのみならず、西岸地区を含むのかどうか、イスラエル全域を含むのか、意図はわからない。また、国家を武器に以上というが、その国家が何を意味するのかも不明である。
要するに、イスラエルとの戦いは継続するということである。
ではどうなるかだが、トランプ大統領の元、中東アラブ諸国や、インドネシアや、パキスタン、アゼルバイジャンなど様々なイスラムの国々までが、ガザに平和維持軍を派遣してもよいと言っているとのこと。
あの狭い、イスラエルと目と鼻の先に、イスラム教徒からなる国際平和維持軍が来ることになるのかどうか。それがイスラエルとって何を意味するのか。これまでになかった様相になりつつある。
