釈放されたテロリストがカイロで5つ星ホテルに滞在:隣には普通の旅行者たち 2025.10.27

Exterior of the Renaissance Cairo Mirage Hotel (Courtesy)

イスラエルでは、解放された人質が、次々に病院から退院し、大勢の自宅近隣市民たちに、喜んで迎えられている。

こうした中、イスラエルから釈放された約2000人のパレスチナ人、特にガザ、西岸地区へも戻ることを禁じられ、国外追放となった終身刑レベルの極悪テロリストたち154人が、どうなっているのかが報じられ、注目されていた。

報じたメディアは、イギリス系のデイリー・メディアである。それによると、154人は、カイロの5つ星ホテル、ルネッサンス・カイロ・マイレージ・シティ・ホテルに滞在している。

154人のテロリストたちは、たとえば、1983年にエルサレムでバスを爆破して11歳の子供を含む6人を殺したサミール・アブ・ムーサ、1993年に国境警備隊員を拉致して殺したマフムード・イッサなど、終身刑レベルの殺人犯たちである。

欧米の裕福な旅行者たちが、水着姿で、極悪テロリストたちとプールで、隣り合わせになっているということである。

デイリー・メディアの記事によると、このホテルでは、ISかハマスかといったチェックは全く行われないまま、簡単に予約が可能だったとのこと。記事は、「Welcome to Hotel Hamas(ホテル・ハマスへようこそ」となっている。

www.dailymail.co.uk/news/article-15223429/Hamas-dangerous-terrorists-released-Israel-staying-luxury-resort.html

このホテルでの滞在費は、一泊一部屋が最低でも200ドルなので、毎日600万円近くかかっている。もう20日以上になるので、すでに1億2000万円近くになる。払っているのはだれなのか!!?カタールとかだろうか。世には限りなく不条理があるようである。

なお、エルサレムポストの記事によると、パレスチナ自治政府は、イスラエル人へのテロを決行して逮捕され、出てきた者には、年間14万5000シェケル(610万円)支払うことになっている。

これらのテロリストは、カイロでの休息?から、トルコ、カタール、チュニジアなど、テロリストの温床になっているような国々へと出ていくとみられている。

www.jpost.com/middle-east/article-871559

www.timesofisrael.com/terror-convicts-deported-under-gaza-ceasefire-staying-at-plush-cairo-hotel-report/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。