本日10月6日(月)、エジプトで行われるハマスとイスラエルの間接交渉は、カイロではなく、シナイ半島先端のシャルム・エル・シェイクで行われる。
ハマスからは、ハリル・アル・ハヤ(写真中央)をリーダーとする代表団が、間接的な交渉に臨む。

ハリル・アル・ハヤは、イスラエルの攻撃で息子娘など家族親族7-8人を失っている。現在はハマスの政治部副長官としてカタールに在住。先月、イスラエルの暗殺未遂で生き延びた人物である。
サウジアラビア系の報道によると、ガザでは、人質の遺体を集める様子がみられているとのこと。
www.timesofisrael.com/liveblog_entry/report-hamas-begins-collecting-bodies-of-hostages/

イスラエルからは、ロン・ダーマー戦略相をリーダーとする代表団が、すでに現地に向かっている。
国内では、強硬右派のベン・グヴィル氏、スモトリッチ氏が、交渉に反対を表明しつつ、今回も連立は離脱しないと表明し、いわばゴーサインを出したとみられている。
仲介者としては、エジプト、カタール、トルコからの代表に加え、アメリカからは、ウィトコフ特使と、元大統領顧問のジャレッド・クシュナー氏が参加する。
トランプ大統領は、いつものごとく、楽観的なコメントを出し続けているが、交渉では、特にハマスが、イスラエルが解放する、パレスチナ終身刑テロリスト250人(全部で280人中)の中に、マルワン・バルグーティなどを要求する可能性もあり、困難が予想されている。
なお、合意に至った場合、イスラエルは、この他にも、10月7日以降にガザで拘束した1700人を解放することになる。なんとも不条理な交換だが、イスラエルとしては、ともかくも人質を全員取り戻すことに焦点を置いているようである。
