ガザ戦闘でイスラエル兵5人重傷:ガザ市から約78万人避難したとIDF 2025.9.30

Israeli soldiers operate in the Gaza Strip, in a photo released September 28, 2025. (Israel Defense Forces)

国際社会では停戦にむけた大きな動きになっているが、ガザでは変わらず、イスラエル軍によるハマスのインフラ破壊、ハマスとの戦闘が続いている。イスラエル軍の攻撃は1日で140か所などと報告されている。

イスラエル軍は、人質を連れ去るVTRなどに写っているハマスたちを追い詰めて殺害もしている。

一方、ハマスは、先週、アシュドドに向かってロケット弾を発射。29日(月)にもイスラエル領内に向かってロケット弾を2回、発射したが、いずれも届かず、ガザ内部に着弾していた。

また、ハマスは、人質2人の行方がわからなくなったと発表した。人質家族とイスラエル軍への心理作戦とみられる。イスラエル軍は、以前、人質を、ハマスと謝って殺害してしまった苦い経験がある。以来、誤って人質を殺さないよう、慎重になっている。それを狙っての作戦かもしれない。

9月29日(月)午後5時半ごろ、ガザ市のイスラエル軍駐屯地にハマス戦闘員5人が、忍び込み、戦車に向かって、爆発物2つを投げつけた。すぐに銃撃戦となり、ハマス2人を殺害したが、3人は逃げた。

この戦闘で、衛生兵1人、戦車隊員1人、兵士3人の5人が重傷となり、6人が軽傷を負った。

イスラエル軍によると、ガザ市からは、27日(土)の時点で、約78万人が南部へ避難とみられている。停戦合意の情報も、戦闘現場では、まだ現実味はない。

www.timesofisrael.com/two-rockets-fired-at-israel-from-strip-as-idf-pushes-into-gaza-city/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。