9月15日(月)、ネタニヤフ首相とルビオ国務長官は共同記者会見を行った。
両者共に、同盟関係は変わっていないと強調し、ガザ問題だけでなく、イラン問題においても、同じ方向を向いていると表明した。
カタール問題について、ネタニヤフ首相は、ハマスに、イスラエルはどこにいても攻撃するとの強力なメッセージを伝えることになったのであり、失敗ではないとの認識を語った。
また、9.11(アメリカ同時多発テロ)の後に定められた、国連決議1373をあげ、どの国もテロリストを匿い、安全な場所を提供すべきではないと強調した。
ルビオ国務長官は、「私たちは、終わったこと(カタール攻撃)ではなく、次に起こることに集中している」と語り、イスラエルを非難することはなかった。
また、ルビオ国務長官は、コメントのはじめに、本日夕刻に行われる予定の、エルサレムのダビデの町から神殿の丘に続く通路(第二神殿時代)の発掘が完了したことを受けて、開所式に出席することに特別な思いを表明した。
この発掘は、聖書が記録しているように、イスラエルが3000年前に、神殿を中心として実在していたことを証明する考古学的な発見である。
ルビオ国務長官が、この開所式に喜んで出席するということ。これ以上にアメリカとイスラエルの同盟関係を象徴するものはないといえる。
ネタニヤフ首相コメント
ネタニヤフ首相は、中東で「アメリカに死を、イスラエルに死を」と叫んでいることについて、イスラエルが、中東におけるアメリカの最前線であることを表している」と語った。
また「今もその叫びは続いているが、今はかなり弱体化した。それは、私たちの国の共通で取り組んだ結果だ。トランプ大統領は、イランの核施設への攻撃を決意した。これは全世界に対し、アメリカは同盟国を守ると宣言した形となった。
トランプ大統領は、10月7日を忘れるなと言った。もちろんあの残虐な犯罪を忘れることはない。人質は全員連れ戻す。ハマスは打倒しなければならない。ガザの運営に戻って、再びイスラエルの脅威になってはならない。」と語った。
また、ルビオ国務長官に、今この時に、イスラエルに来てくれたこと、また友でいてくれるトランプ大統領に感謝を表明した。
ルビオ国務長官コメント
ルビオ国務長官も、すべては10月7日の動物のような残虐なハマスの行為から始まったと強調し、アメリカはトランプ大統領が言ったように、次の点に(①人質48人の解放、②ハマスの殲滅)と語った。「ハマスは存在するべきではない。ハマスがいる限り、平和はない。ガザ市民の将来もない」と語った。
さらに、ルビオ国務長官は、イランが、イスラエルを脅かす核や、を脅かすミサイルなどの武器を持つべきでないことも強調。
その脅威はイスラエルだけにとどまらず、湾岸諸国や、ヨーロッパにも及ぶと述べ、イランが諦めるまで、経済制裁は続けると強調した。
ルビオ国務長官は、この後、イスラエルからカタールに向かうことになっている。
