フランスで反政府暴動20万人:マクロン大統領危機 2025.9.12

"Down with Macron and the bourgeoisie, we're taking everything back, we're blocking everything!" (Reuters: Yves Herman)

パレスチナ国家承認を推し進めているフランスのマクロン大統領。足元では危機的状況にみまわれている。9月10日(水)、パリはじめ、フランス全土で、20万人が参加したとみられる暴動が発生した。

高速道路を封鎖し、バリケードを貼るなどの暴徒であった。対処した警備員は8万人。催涙弾なども使われ、パリだけで300人。全国で約500人が逮捕された。

このデモは「すべてを封鎖せよ」と名付けられ、主に若者世代が、今の政府に反発して起こしたものである。現在、フランスは、深刻な赤字経済に陥っており、年金凍結など、さまざまな緊縮財政を進めている。

こうした中、9日(火)、予算案をめぐって、前のバイル首相が議会で不信任とされ、政府が崩壊した。マクロン大統領が、次にルコルニュ首相(39)を任命したが、これにも反発が出ている。

国民に緊縮を押しつける政府だが、それを運営するマクロン大統領はじめ、首相たち政治家が、金持ちであるため、不満が爆発したとみられている。パリでは、マクロン大統領に反発する若者たちが、「金持ちのエリート共和国」と叫んでいた。

結局、マクロン大統領が退陣しなければならないと言われている。

www.reuters.com/world/europe/block-everything-protests-sweep-across-france-scores-arrested-2025-09-10/

石のひとりごと

イスラエルを祝福する者は祝福されると聖書は言っているが、その逆も言っていることである。どちらかというと、その逆、イスラエルに敵対する者が、困難に直面するという例の方が確実なような気がする。石のひとりごと。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。