9月6日(土)安息日明け、テルアビブとエルサレムで、大群衆による人質解放を求めるデモが行われた。
エルサレムでは、市内への入り口にある陸橋付近から、ネタニヤフ首相官邸に近い、アズザ通り、パリ広場までをマーチする大規模なデモが行われた。
このデモでは、「死の影の政府・なぜ彼ら(人質)はまだガザにいるのか」とかかげ、ハマスとの交渉に応じない政府を非難するデモだった。
人質バル・クーベルシュタインさんの母親オラさんが、ネタニヤフ首相に対し、「私は無政府主義者でもないし、右翼でも左翼でもない。私たちは家族だ。私たちは今すぐ人質を解放することを要求する」と訴えた。
人質マタン・アングレストさんの母親アナットさんは、国防関係者が、ガザでの戦闘拡大に伴うリスクに関する連絡を受けたと訴えた。リスクはすでに高まっていると告げられたという。
アナットさんは、ネタニヤフ首相は、マタンと全ての人質に対して、「ハンニバル指令」を出したのだと訴えた。ハンニバル指令とは、敵に人質を取られることを防ぐためなら、味方を傷つけても良いという指令である。イスラエル軍は、レバノン戦争の時、最近では2016年にこの指令を出したと言われている。
アナットさんは、ネタニヤフ首相は、ガザへの侵攻をするにあたり、ガザにいる人質を見捨てるように指示したと訴えているのである。(真偽は不明)
人質ニムロッド・コーヘンさんの母親ヴィッキーさんは、「私の息子は明日にも生きて帰ってくることができるのに、ネタニヤフ首相が妨害している」と述べた。群衆は、ネタニヤフ首相を「裏切り者」と叫んだという。
これに先立つ2日(火)には、人質家族たちが、テルアビブで、トランプ大統領に対して、「Trump Make History」と掲げて、人質解放と、戦争終結に向けて動くよう、今、その時だとの訴えもしていた。
