人質解放、停戦にむけた訴えや動きが出ている一方、ガザでは、ガザ市でイスラエル軍が、今週末、高層アパートを続けて2棟破壊し、9月7日(日)未明、さらにもう一棟、全部で3棟を破壊した。ビルは崩壊し、瓦礫となっている。近くにいた人は、地震かと思ったと語っている。
イスラエル軍は、この建物に、ハマスがイスラエル軍の位置などを監視する、情報収集の拠点があったと主張している。
これに先立ち、イスラエル軍は、周辺住民に南部への避難警告を出していた。近くの病院によると、このビル崩壊での死者は一人となっている。
またイスラエル軍は、8日(日)、ガザ市郊外のゼイトゥーンで、数百メートルにおよぶ地下トンネルを破壊した。
イスラエル軍は、その他の地域でも戦闘を継続している。ガザ中部、デイル・アル・バラでは、10月7日に、ユダヤ人10人を殺したと誇らしげに両親に電話していたマフムード・アファナを殺害。その両親にアファナが死んだと電話したという。
ガザ保健省(ハマス)によると、この24時間の間に、イスラエル軍の攻撃で死亡した人は50人(戦闘員と市民の区別なし)で、栄養失調で5人が死亡したとのこと。
www.timesofisrael.com/idf-hits-3rd-gaza-city-high-rise-in-as-many-days-after-evacuation-warnings/
こうした中、カッツ国防相は8日(月)、Xに、「今日、ガザ市は強力なハリケーンに見舞われるだろう。人質を全員解放せよ。そうでなければ、ガザは崩壊し、おまえは抹消されるだろう」と書き込んだ。
なお、これまでに、ガザ市から避難した市民は10万人以上とみられている。ガザ市の住民は100万人とみられるので、まだ一部である。
石のひとりごと

イスラエルのガザ市への攻撃がいよいよ本格化するのか。人質解放になるのか。
まさに、どちらが先に折れるかの最終の瞬間かもしれない。ハマスが降参すれば終わるが、そうなるようには見えない。
記事を書いている者もだが、読んでくださっている方も、この緊張に疲れ果てているかとお察しする。
しかし、ガザにいる人々、徴兵されて戦場に行かされているイスラエル人たちは、終わりのない爆音と振動、瓦礫と死の中にいる。疲れはもうはるかに限界を超えているだろう。
この写真では、今回、破壊され、瓦礫と化したアパートの前に、呆然とした様子で立っているパレスチナ人たちが写っている。
こんなことは誰も望んでないことである。いつまでこんなことが続くのだろうか。人間同士、苦しめ合い殺し合う。家を破壊する。これほどに愚かなことはない。わかっているのに、終われない。
主があわれんでくださるように。主の義により、この地獄をもたらした悪を取り去ってくださるように祈る。
