夏休み最終日:高校生がテルアビブで道路封鎖してガザ戦争継続に反対デモ 2025.9.1

Teenage protesters demanding a hostage-ceasefire deal set fire to desks while blocking Tel Aviv's Ayalon Highway on August 31, 2025. (Alon Banki/Israeli Pro-Democracy Protest Movement)

8月31日(日)朝、数十人の高校生たちが、テルアビブのアヤロンハイウェイを封鎖し、ガザでの戦争継続に反対を表明。学校には、ストをするよう要求し、教室の机を燃やすなどした。

高校生たちは、「政府は人質解放に向けた交渉に応じていない。人質はトンネルで殺される。こんな世界で生きていたくない。通常通り、新学期を始める気はない」との声明を出した。

また、「今は高校生だが、1、2年後には軍服を着て戦地に行くことになる。国は私たちを本当に守ってくれるのか、道徳的、倫理的約束を守ってくれるのかを知っておきたい」とも言っている。

この運動は、高校3年生のハノック・コーヘンさんが、ハイファの地域評議会で、この訴えのために、夏休み明けの初日の授業をボイコットすると言ってから、支持者が拡大したという。ハアレツによると、Whats upのグループには、500人が参加していた。

警察は高校生20人を拘束し、2人を逮捕したが、1人は17歳少年だった。2人は、2度とこんなことはしないとの約束で、午後には釈放された。

www.timesofisrael.com/high-schoolers-block-traffic-burn-desks-on-ayalon-in-protest-for-hostage-deal/

石のひとりごと

高校生は卒業後すぐに、義務である兵役につくことになるので、問題はもう目の前である。自分達だけで政府にこのような訴えをする姿に、自立して、自分の人生を切り開いていこうとするイスラエルの若者たちを思った。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。