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カッツ国防相とザミール参謀総長:政府と軍に分断なく完全に一致と強調

イスラエル軍のザミール参謀総長は、ガザ全域の制覇には反対の立場を表明していた。このため、軍と政府の間に分断があると、懸念が広がっていた。
しかし、8月7日(木)、イスラエル軍軍事大学の総長の交代式において、ザミール参謀総長とカッツ国防相が、共に同じ考えであり、軍と政府は、完全に一致しているという共同声明を出した。
これに先立ち、カッツ国防相は、「イスラエルは、ガザのハマスを打倒し、すべての人質を解放し、戦争を終わらせる」との決意を改めて表明していた。
ザミール参謀総長は、「勝利を達成する鍵は、互いの信頼と、完全な協力だ。戦場での勝利は、軍事力だけで達成できるものではない。互いの一致が必要だ。これがあってのみ、勝利を得ることができるのであり、戦後の回復力にもつながる」と述べた。
ザミール参謀総長とカッツ国防相は、ガザでの軍の配置や、作戦について議論したとみられている。
ガザでのイスラエル軍:ガザ市郊外への攻撃・トンネルにはコンクリでの封鎖作戦
酷暑が続く中、イスラエル軍は、ガザでの作戦を継続している。8月15日(金)、ガザ南部ベイト・ハヌーンで、ハマスの地下トンネル約7キロを発見。これに2万m2のコンクリが流し込み、完全に使用不可とした。
このトンネルには、イスラエル国境にまで続く、4.5キロの補給パイプラインがつながっており、これも完全に破壊した。これにより、ベイトハヌーンのハマスは敗亡したと判断された。
トンネルは、破壊するより、コンクリを流し込んで封鎖する方が、安全でかつ安価だと言っている。
www.israelnationalnews.com/news/413344
今、焦点になっているガザ市の制覇だが、8月15日(金)、イスラエル軍は、ガザ市郊外ゼイトゥーンへの攻撃を実施。武器庫などハマス関連地点数十ヶ所を破壊。テロ工作員20人を殺害した。
作戦の中で、時限爆弾が配備されている建物も破壊したとのこと。地域住民には、戦闘に先立ち、避難警告を発していた。
Times of Israelによると、ゼイトゥーンへの攻撃を担当したのは、第99師団と、ナハル歩兵旅団、第7機甲部隊(戦車隊)で、明確な担当の元で作戦を実施していた。
たとえば、第7旅団は、対戦車砲に対処。ナハル旅団は、ハマスのインフラ一掃とそれに伴う戦闘でハマス工作員を殺害。第99砲兵連隊は地上部隊を援護射撃。空軍も空からの援護攻撃を行った。このような協力体制の元で、作戦が行われていた。
*イスラエル軍の酷暑対策
今週は、イスラエルでも40度越えの記録破りの酷暑だった。ガザでは、発電機とポータブルエアコンが供給され、兵士が寝泊まりするテントに配備していた。
