ロンドンでは、8月9日(土)、国会前広場と、その近くのラッセル広場で、数千人が、反イスラエルデモを行った。
デモを主催したのは、イギリスの親パレスチナ活動組織、パレスチナ・アクションと、パレスチナ連合など複数の団体で、デモに参加したのはそれらの活動家とそれを支持する人々である。
しかし、パレスチナ・アクションは、今年7月5日に、イギリス南部の空軍基地に侵入し(理由は不明)、航空機2機を破損させて、930万ドルの被害を与えていた。その他にも、暴力関係の案件があり、イギリス内務省は、この組織の活動を違法としている。
その団体がロンドンの議会前で、イギリス政府がガザを攻撃するイスラエルに軍事支援していることに反対を訴え、それを支援する人々が共にデモに参加したということである。
人々は、「ジェノサイドに反対」「パレスチナ・アクション支持」などと書いたプラカードを掲げ、治安部隊に対し、「恥を知れ」などと叫んでいた。ハマス支持、タリバン支持のプラカードを掲げる者もいた。
Support for Palestine Action and Hamas. Waving the flag of the Taliban. Rants about Zionist control.
This is what an average Saturday in London looks like now.@MetPoliceUK and forces from across the country were brought in, and at least 466 arrests were made.
Britain is… pic.twitter.com/rWA2kqWYZx
— Campaign Against Antisemitism (@antisemitism) August 9, 2025
イギリスの警察は、デモに参加した人々を含め、これまでに、当日から数日かけて、522人を逮捕した。デモ関係での逮捕者数では、イギリス史上最多となった。
警察によると、9日に逮捕された人の平均年齢は54歳で、10代は6人だけだった。97人は70歳代、15人は80歳代だった。
デモ隊は、政府が親パレスチナ関係の組織を違法化し、そのデモの取り締まりを行っていることについて、民主主義の危機だとも訴えていたのである。
一方、これに対し、逆の反ユダヤ主義に反対する組織が、9月7日に、ユダヤ人とその支持者による、平和的なデモを計画しており、現在、参加者を呼びかけている。
石のひとりごと
この出来事については、なにがなんやらわからないという感じだった。イギリスの高齢者たちが、イスラエルを非難しない、祖国に真剣に危機感を持っているという。
しかも、政府に違法指定されている親パレスチナ団体であるにもかかわらず、それを支援しようとしているのである。日本ではまあありえないことである。
それにしても、なぜ世は、そこまでイスラエルだけを嫌うのか。それ一点だけでも、イスラエルの背後に主がおられるので、罪にまみれた世は嫌う証ではないかと思う。イギリスでのこの混乱、終わりに向かっていく予感も感じた。
