8月9日(土)夜、テルアビブの人質広場(イスラエル軍本部近く)では、政府が可決した、ガザ占領方針に反対する人々による大規模なデモが行われた。
テルアビブのデモに集まった群衆は10万人とも伝えられている。デモは、エルサレム、キリアット・ガットなど全国数十ヶ所でも行われた。
人質家族たちは、集会の前に、「私たちの愛する家族(人質)を犠牲にしようとする政府の前に赤信号が点火している」との声明を発していた。
ガザ占領に向けて戦闘が拡大することで、人質が殺されること、また従軍している息子たちの多くが戦死すると訴えている。
テルアビブでは、人質家族、元人質たちが次々に発言。政府に対し、戦争拡大ではなく、終結させて、人質全員を解放させるよう訴えた。
また今回は、兵士たちに、戦闘拡大を拒否するように訴えた他、野党指導者や企業、労働組合にストを決行して国を麻痺させるようにも訴えた。
相当に必死の様相である。

この翌日8月10日(日)、人質家族、戦死兵士の家族たち、10月7日の犠牲者家族も一緒に、来週日曜8月17日(日)に労働組合のストを決行するよう呼びかける声明を出した。
家族たちは、昨年9月に、イスラエル軍が近づいたことで、人質6人が殺害されたことを挙げた。またガザ市という人口密度が高いところへの攻撃で危険性がより高まるとも訴えた。
「もう十分だ。戦争をやめて、人質を解放させるべきだ」との訴えを繰り返した。
労働組合のストについて、野党のラピード氏は支持を表明し、「イスラエル市民は全員参加すべきだ」と主張した。
