ガザでは、人々の飢餓が問題となり、イスラエルが非難されている。ガザ保健省(ハマス)は、餓死者は少なくとも162人、このうち子供92人だと主張している。
また、国連人権事務所によると、GHF(アメリカ人道財団)とイスラエルによる食糧配布による混乱による銃撃で、これまでに少なくとも1373人のパレスチナ人が死亡したと報告している。このうち、859人は配布センター周辺での死亡だと主張している。

こうした中、アメリカのウィトコフ特使とハッカビー在イスラエル大使が、8月1日(金)、ガザ南部ラファのGHF(アメリカ人道財団)の食糧配布センターを訪問。5時間滞在して、現地の様子を視察した。
トランプ大統領は、ガザの空腹を改善しなければならないと言っており、今回の2人の訪問は、その準備の一環とのことだが、現地の様子を報告する結果にもなっている。まだ具体的なことは発表されていない。
5月27日に開所されたGHF食糧配布センターでは、1日に100万食、開設以来、これまでに1億食分の食糧が配布されたとのこと。
また、先週から始まった空輸では、ヨルダン、エジプト、UAE,スペイン、ドイツ、フランスが、食糧が入った箱、計126個をガザに落下させた。
ハッカビー大使は、GHFの働きを高く評価した。ハッカビー氏によると、これまでの国連機関による食糧搬入の場合、80%がハマスに横領され、販売されていた。その額は、たとえば、4キロの砂糖が200ドルとのこと。普通の人々が買える額ではない。
GHFに食料をとりに来た人が、ただでもらうのは初めてだと言っていたとのこと。
ハマスによる横領については、その証拠となる映像がないということが問題視されているが、ハッカビー氏は、それは明らかだと言っているが、ビデオそのものの提示はない。
また、ハッカビー氏は、人々をイスラエル軍が、ただ銃撃しているという報道は、まったく違っていると断言。ガザ保健省(ハマス)の報告を国連が受け取り、だれも検証しないまま、国際メディアに流し、メディアはそのまま流している。うんざりだと語っている。
