夏の旅行客増に備えるベン・グリオン空港:ターミナル3に拡大新施設開設 2025.7.19

An El Al plane in Ben-Gurion Airport. (photo credit: REUTERS)

先月6月13日にイスラエルがイランを攻撃すると、ベン・グリオン空港では発着が全て停止。海外にいたイスラエル人たちは立ち往生になる騒ぎとなった。

しかし、その後、6月24日に、イランとの停戦が発効となった。ベン・グリオン空港では、エルアル航空が、最初は制限月で開始し、今では、エチオピア航空、アゼルバイジャン航空なども発着を再開させている。

イスラエルを取り巻く情勢は、まだまだカオスであり、フーシ派のミサイルも時々飛来している。しかし、上空については、以前よりは、危険性が低下しているとみられる。

このため、欧州航空局は、7月7日の時点で、テルアビブ乗り入れへの警告を解除した。

これを受けて、欧米の航空会社が、徐々に、テルアビブへの乗り入れ再開を予定している。エア・フランス、ギリシャ、スペインもは7月14日からフライトを再開。

ルフトハンザ、スイスエア、オーストリア・エアライン、ブリュッセル・エアライン、ユーロウイングは、8月1日から、ハンガリーのウィズエアは、8月8日から、それぞれ、テルアビブへの乗り入れを再開する。

ブリティッシュ・エアと、同社の格安航空リャンエアは、10月25日。イージージェットは、冬のフライトのニーズを優先するとして、テルアビブへの発着は2026年春と発表した。また、オランダのKLMは、まだ乗り入れはまだ未定としている。

アメリカからは、ユナイテッドが、7月21日に、ニューヨークとテルアビブ往復のテスト飛行を行い、その後、通常運行を再開する。デルタは8月31日から。そのほかエア・インディアも8月31日からとしている。

www.timesofisrael.com/easyjet-closes-israel-routes-until-spring-2026-as-some-foreign-carriers-return/

ベン・グリオン空港では、7月に150万人、8月には190万人が出入りすると予測して、準備を行っている。(戦争前の2023年の同時期の出入りは290万人)

www.ynetnews.com/travel/article/h1300egbieg

New advanced security and check-in area within Terminal 3 at Tel Aviv’s Ben Gurion Airport. (Courtesy)

その一つが、8月4日にオープンを予定している、新しく拡大したターミナル3である。

3900平方メートルの中に、チェックインデスクは、22カ所。セキュリティチェックもテクノロジーを行使した最新式になる。

この改築には、1410万ドル(約20億円)かかったとのこと。

ターミナル1は、通常国内便用だが、8月3日からは、国際便の発着も再開される。

8月だけで、すでに国際便500便が、ターミナル1から発着する予定になっているとのこと。

www.israelhayom.com/2025/07/13/ben-gurion-airports-14m-makeover/

www.jns.org/ben-gurion-airports-14-million-makeover/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。