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ガザ唯一のカトリック教会一部破損で3人死亡

7月17日(木)夜、ガザ市での戦闘中に、イスラエル軍戦車が発砲した砲撃の一部が、ローマ・カトリック教会、聖ポルフィリウス教会(聖家族教会)に、あたって損壊を与えた。
この時に3人(女性2人と男性1人)が死亡。この教会のガブリエル・ロマネル神父(アルゼンチン人)含む複数の市民が負傷した。
今もガザにいるカトリック教は約1000人で、この教会はガザで唯一のカトリック教会だった。
宗教施設なので、比較的安全であるとされ、カトリックだけでなく、イスラム教徒の市民たち、また障害を持つ子どもたちの憩いの場にもなっていたという。
以下のチャンネル4のニュースによると、600人が避難していたという。この教会は、故フランシス教皇が、晩年、信徒を励ますため、毎日のように電話をかけていた教会である。
教会建物が損壊していることから、死亡した3人の葬儀は、ギリシャ正教の教会で行われたとのこと。
国際社会の反応:イスラエルはミスを認めて深い遺憾を表明
ローマ・カトリック教会のレオ教皇は、人命の損失に対する悲しみとともに、即時停戦と、対話と和解、永続的な平和を希望すると表明した。しかし、イスラエルの名前は出さなかったばかりか、攻撃そのものへの非難もなかったことが注目されている。

一方、この攻撃で負傷したロマネル神父は、イスラエル軍は教会を標的にしたと言っている他、イタリアのメローに首相はイスラエルのガザへの攻撃が聖家族教会にも打撃となったと述べ、受け入れられないとXで表明。
タジャニ外相は、キリスト教の礼拝所への攻撃という重篤な問題だと非難した。
ホワイトハウスは、トランプ大統領が即刻、ネタニヤフ首相に怒りの電話をしたと発表した。アメリカはイスラエルと同盟だが、この件については、無関係であり、怒っているということを強調した形である。
イスラエル外務省は、詳細を調査すると表明しつつ、教会を意図的に攻撃したのではなく、砲撃の一部が誤って、教会建物にあたったと説明。イスラエル軍のミスであったと認め、深い公開と遺憾、市民に犠牲者が出たことに深い悲しみを表明した。
しかし、同時に、検証を続けるとして、イスラエルは市民を標的にすることはないということ、また、ハマスが相変わらず、市民たちの背後にいるということも強調した。
www.timesofisrael.com/two-killed-in-strike-on-gazas-only-catholic-israel-conveys-deep-sorrow/
石のひとりごと
イスラエルは今、ガザに限らず、レバノンや、シリアへの攻撃、そして西岸地区の過激ユダヤ人の暴力など、どんどん、世界から非難されるようになっている。
自らそこへ追い込んでいるようにも見える。いったいどうなっているのかと思う。とりなしが必要である。
