メルボルンのシナゴーグでイラン人を名乗る男が放火:同じ日2件の反イスラエル暴力発生 2025.7.7

Rabbi Dovid Gutnick speaks to the media next to the burnt front entrance of the East Melbourne Synagogue in Melbourne on July 6, 2025. (William WEST / AFP)

7月4日(金)夕方、オーストラリアのメルボルンの、東メルボルン・ヘブライ会シナゴーグの正面玄関に、油を巻いて放火した男が逮捕された。幸い、発見が早かったので、大規模な火災にならず、中で夕食をとっていた約20人の人々も無事だった。

容疑者は、シドニー出身にアンジェロ・ロラス(34)で、SNS上では、イラン人独身、フォークリフト運転手などと自称しているとのこと。

メルボルンでは、7ヶ月前にもシナゴーグへの放火事件があり、この時は、甚大な被害と負傷者も出ていたとのこと。

またこの同じ日、メルボルンのイスラエル人レストランの周囲に20人ほどが集まり、「イスラエル軍に死を」と叫んで、テーブルをひっくり返すなどの暴動に出たため、警察が出動。

また、車に反ユダヤの落書きをしたあと、放火される事件も発生していた。

この3件に関連があるかどうかは、まだ不明で、警察が調べを進めている。

オーストラリアに住むユダヤ人は12万人。オーストラリアでは、2023年10月7日から2024年9月までの間に反ユダヤ、反イスラエル主義事件が2000件と、それまでの4倍になっているとのこと。

www.timesofisrael.com/man-charged-with-setting-fire-to-melbourne-synagogue-as-police-probe-terror-motive/?utm_campaign=most_popular&utm_source=website&utm_medium=article_end&utm_content=2

www.jpost.com/diaspora/antisemitism/article-860028

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。