イランとの停戦になってから10日になる。未確認とのことだが、イランからは、イスラエルのテヘランへの攻撃で、車が吹き飛ぶ映像が流れたりしている。相当な破壊になっていると思われる。
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また、12日間のイランへの攻撃で、イスラエルと、またアメリカは、先月22日、バンカーバスターを使用して、イランの主要な核施設、ナタンツ、イスファハン、フォルドゥに大きなダメージを与えたが、それが実際にどのぐらいの影響になったのか、様々な調査結果が出ていた。
アメリカ国防相は、イランの核開発を2年遅らせたとの見方を発表。しかし、イスラエルは、それ以上と見ているとのことである。
しかし、イランのペゼシュキアン大統領は、7月2日(火)、IAEA(国際原子力機関)との協力を停止することを法的に決定したと発表した。実際のところ、イランはこれまでからも、IAEAの査察には非協力的だったが、今後は、いっさい査察を受け入れないということである。
ペデシュキアン大統領は、ウランの濃縮は、イランの権利であり、交渉の対象になるものではないと語っている。
また、これまで交渉にあたってきたアラグチ外相も、イランが間も無くウラン濃縮を再開する可能性があると表明。アメリカとの交渉までにはもう少し時間が必要だと述べ、交渉の再開には否定的な様子だった。
しかし、7月3日(木)イランのラバンチ副大統領が、イランにとって外交は大事だとして、交渉中にアメリカがイランを攻撃しないと補償するなら、交渉に応じる用意はあると表明した。
その後アメリカからもイランからも、交渉を再開すると言って正式な表明はないが、様々な方向から、来週中にもノルウェーのオスロで、交渉が再開されるというニュースが飛び交っている。
交渉が始まった場合は、12日の戦闘前と同様、イランのウラン濃縮に関して、である。しかし、これについては、4回交渉しても結果が出なかっただけでなく、アメリカは明確に赤線であるとして中止を求めているのに対し、イランは今、明確に、それはイランの権利であると表明したところである。
また、これまでに蓄積した60%まで濃縮したウラン(通常利用では不要で核兵器で使うとした考えられない濃度)をどうするかということが、中心になると考えられる。
結局、答えは出そうもないという感じであるが、話し合いをしないより、する方がまだ道が開きうるというところだろうか。
