6月22日(日)、イランの主要3核施設(ナタンツ、ファルドー、イスファハン)を、バンカーバスターで攻撃したあと、トランプ大統領は、完全に抹消したと宣言した。
しかし、本当に完全に抹消されたかどうか、すぐに確認できるはずもなく、実際どのぐらい破壊されたのかはわからないと言われている。
ヘグセス国防相とケイン総合参謀本部議長は、22日(日)、アメリカのイラン攻撃の詳細を説明していた。
今回の主要な標的であったファルドーウラン濃縮工場)では、3万ポンド(1万3600キロ)の爆弾が投じられたが、完全な破壊ではないことを認めている。

また、肝心のイランが保有しているとみられる、60%にまで濃縮されたウラン(核兵器9-10個分)がどこにあるのかも、まだわかっていない。
IAEAのグロッシ事務局長によると、60%のウランは、イスファハン近くの原子力施設に置かれていた。アメリカの攻撃の1週間前に、IAEA職員がこれを確認していた。
イスファハンでは、攻撃の後、放射能漏れは報告されていない。ということは、そのもに被害は及んでいないということであり、今は、それが、どこにあり、どうなっているのかはわからない。
ファルドーからは、攻撃の数日前に、ファルドーに続くトンネルの衛生写真にトラック16台が写っており、何かを動かした可能性が指摘されている。
イスラエルとアメリカは、たとえイランがどこに高濃度ウランを隠していたとしても、それを核兵器にまで作り上げるだけの施設、設備は残っていない。高濃度ウランは、まだ確保できていないが、イランが核兵器を製造する確率は、大幅に後退したと言っている。
今、イランは、アメリカとの交渉に応じる様子はない。しかし、将来的に、もし交渉になった場合は、この高濃度ウランが、交渉の鍵になっていく可能性があると言われている。
www.nytimes.com/2025/06/22/world/middleeast/israel-us-strikes-iran-mood.html
