第一段階停戦延長と人質解放に関して、アメリカのウィトコフ中東特使が、ラマダンと過越が終るまで50日の停戦延長と、人質10人の解放を、イスラエルも合意する中で提示したが、ハマスはこれに応じなかった。
ウィトコフ特使は、解放する人質を5人と妥協案を出したが、ハマスは、アメリカ人でもある人質1人と、アメリカ人人質遺体4体を解放すると返答してきた。
これを受けて、激怒したネタニヤフ首相は、交渉を切り上げ、3月14日(金)、交渉団を呼び戻した。ウィトコフ特使も、ハマスの申し出を実現不可能だと拒否し、「ハマスは今、チャンスがあると思うが、それは急速に失われつつある。ハマスには今後、分別ある行動を期待する。」と警告した。
しかし、人質家族たちやイスラエル国内からは、交渉から決裂しないようにとの訴えが大きい。ネタニヤフ首相は、16日(日)交渉団を、再びカイロに向けて派遣した。