レバノンから60日以内IDF撤退は延期とネタニヤフ首相発表 2025.1.25

レバノン南部のイスラエル軍 issued on January 24, 2025. (Israel Defense Forces)

レバノン(ヒズボラ)とイスラエルの60日の停戦合意は、1月26日に、期限を迎える。この日までにヒズボラは、国境から30キロのリタニ川より北へ、イスラエルは、レバノン国境から全面撤退するとなっていた。

その間に基本的には、レバノン軍が、新しいアウン政権の、ヒズボラがリタニ川以北へ移動することと、レバノン南部を中心とする国内のヒズボラの拠点を管理することになっている。

しかし、レバノン軍だけでは、とうてい間に合わないので、イスラエル軍も残って、ヒズボラの地下トンネルや、武器庫の摘発などを今も行っている状況である。

January 24, 2025. (Israel Defense Forces)

実際のところ、イスラエル軍は、先週23日(木)にも、レバノン南部で、ヒズボラの武器を大量に発見したところである。

www.timesofisrael.com/liveblog_entry/idf-says-it-found-hezbollah-weapons-cache-in-lebanon-village/

このため、イスラエル軍は、60日かけて徐々に撤退を完了するはずだったが、まだまだ完全撤退するだけの安全性は確保できていないといえる。

ネタニヤフ首相は、撤退期限が2日後となった昨日、撤退プロセスが、60日を超える可能性があると発表した。現在、アメリカとフランスがこれを検討している。トランプ大統領は、延長するにしても短期間にするようにと言っているとのこと。

www.timesofisrael.com/israel-wont-complete-full-withdrawal-from-lebanon-by-sunday-deadline-pm-says/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。