パレスチナ人は各地で祝賀:ハマス交渉担当者10月7日を賞賛する声明 2025.1.16

停戦ニュースでガザでは祝賀

合意のニュースが出るや否や、ガザでは、「アラー・アクバル」と喜びの大騒ぎになった。ハマスの戦闘員が銃を手に、パレードする様子もあった。

子供も女性も家に帰れると叫ぶ人、「説明できない喜びだ」と叫んでいる。

パレスチナ人が多いヨルダンでも、首都アンマンで、群衆が、シンワルを賞賛する声を挙げていた。アメリカでは、反イスラエルのグループが「抵抗運動の勝利だ」と言っていたという。

www.timesofisrael.com/feel-joy-despite-everything-weve-lost-palestinians-cheer-gaza-ceasefire-deal/

ハマス交渉担当者が勝利宣言

この合意が発表された後、カタール在住のハマス上級指導者で、イスラエルとの交渉にあたっていた、ハリル・アル・ハイヤが、カタールからのテレビ演説で、合意を歴史的瞬間だと述べ、ハマスの勝利であると認識する声明を出した。

ハイヤは、ユダヤ人たちが、交渉でしか人質を取り戻せなかったことをあげ、イスラエルを敗北させたと語った。今日、私たちは抵抗の意志を、絶対に打倒できないことを証明してみせたのだと語った。

また、2023年10月7日以来、4万6000人のガザ市民が、ジェノサイドで殺されたと述べ、イスラエルによって苦しめられたことを絶対に忘れない、絶対に許さないと述べた。

さらに、この抵抗は、エルサレムとアルアクサモスクを中心とする国を建て上げるまで続くと豪語した。この後、イスラム聖戦も、ハマスと同様の声明を発表した。

Times of Israelによると、ハイヤは、このテレビ演説の前(?)に、今回の合意の発端となった10月7日の虐殺について、ホロコースト以来ともいえる数のユダヤ人を1日で虐殺したことは、大きな軍事的成果であり、次世代に誇りとして伝えていけることだと賞賛したと伝えている。

またこれまで、レバノンのヒズボラ、イエメンのフーシ派など、一致してイスラエルを攻撃してきたイランの他の傀儡組織を賞賛したとのこと。

www.timesofisrael.com/hamas-leader-touts-ceasefire-as-a-defeat-for-israel-while-hailing-oct-7-atrocities

石のひとりごと

聖書によると、イスラエルは主の名が付けられている、主の証国である。その国へ戦いを挑み続けているのがハマスである。逆に将来、彼らに何が起こるのか、心配になるほどである。パレスチナ市民たちの目が開かれるようにと祈る。

まことに、神である主はこう仰せられる。あなたは手を打ち、足を踏み鳴らし、イスラエルの地を心の底からあざけって喜んだ。

それゆえ、わたしは、あなたに手を伸ばし、異邦の民にあなたをえじきとして与え、あなたを国々の民の中から断ち滅ぼし、国々の間から消えうせさせる。このとき、あなたは、わたしが主であることを知ろう。(エゼキエル書25:6-7)

 

 

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。