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シリアでクリスマス・イブにはデモが発生
アサド政権が崩壊してから2週間になるシリア。HTSが新しい政権の立ち上げを急いでいる。最新のニュースでは、HTSの指導者アル・シャアラが、現在シリアに残っている武装勢力をすべてシリア国防軍に統一すると発表した。どんな形で、その程度実現するのか、まだ先行きは不透明である。
国外からは、難民が帰国し始めており、トルコによると、トルコ国内にいたシリア難民2万人以上が帰国したとのこと。こうした中、迎えるクリスマス。ダマスカスの様子は、カフェが満員になり、赤いサンタクロースグッズなどが並んで、けっこう賑やかな様子である。
ダマスカスには、「まっすぐな通り」(使徒の働き9:11)が今もあり、クリスマスで賑わっているとのこと。
しかし、12月23日(月)、ホマに近い、クリスチャンの町、アル・スカイラビアに飾られた大きなクリスマスツリーが燃やされたことから、クリスマスイヴの24日(火)、ダマスカスを含め、全国でデモが派生した。
ツリーに火をつけたのが何者かは不明。またデモがクリスチャンだけによるものでもなさそうである。
www.nytimes.com/2024/12/24/world/middleeast/syria-christmas-tree-burning-protests.html
HTSの代表は、あわてて、燃やされたツリーに出向き、これはシリア人によるものではないと非難し、ツリーは、今夜中に修復すると発表した。
しかし、シリアのクリスチャン社会は、まだHTSを信用しているとはいえないとのこと。
また、これに先立つ19日(木)には、ダマスカスで、数百人の女性たちが、イスラムの国ではなく、民主国家を望んでいると訴えるデモを行っていた。
石のひとりごと
当然ながら、シリアはまだまだ不安定である。HTSのアル・シャラアたちが、多様な国を目指すと言ってはいるが、シリア人たち自身が、まだ懐疑的なようである。なんとか民主的なシリアの再建に向かうようにと願うところであるが・・
シリアには、心からイエスを信じて、救われている人々もいる。そこで働いている宣教師たちもいる。主に不可能なことはない。シリアとその人々を覚え、また、リバイバルのために祈る。