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イエメンからイスラエル中部へ弾道ミサイル:アメリカがフーシ派攻撃
シリアのアサド政権が崩壊し、ヒズボラもその補給路を失って、大打撃を受けている中、イエメンのフーシ派が、イスラエルへ、弾道ミサイルを時々放ってきている。
12月9日(月)、アシュドドに近い、ヤブネのアパートが、イエメンのフーシ派のミサイルの直撃を受けた。サイレンがならなかったのだが、建物が被害を受けたにもかかわらず、死傷者は出なかった。
続いて16日(月)早朝、フーシ派は、ドローンを放ったが、イスラエル軍が地中海で撃墜した。
www.timesofisrael.com/idf-says-it-downed-drone-from-yemen-as-houthis-attack-ships-in-gulf-of-aden/
また同日午後には、イエメンから、また弾道ミサイルが発射され、今回は、テルアビブを含む広範囲で、サイレンが鳴った。ミサイルは国境を越える前に迎撃された。
テルアビブでサイレンが鳴るのは、ほぼ一月ぶりだったので、サイレンで慌てて逃げるときに、5人が負傷した。
この11月以来、イエメンから発射された弾道ミサイルは6発。ドローンは少なくとも5機と報告されている。
フーシ派との戦いは、アメリカも関係している。フーシ派は、ハマス攻撃に反発するとして、紅海に続くアデン湾を通る、アメリカ海軍船や、外国商船などを攻撃していることから、アメリカがこれに対処しているのである。
SENTCOM(アメリカ中央軍)は、イスラエルの広範囲でサイレンがなった16日(月)、イエメン南部やアデン湾のフーシ派司令施設を攻撃したと発表した。
www.timesofisrael.com/us-says-airstrike-hit-houthi-command-and-control-facility-in-yemen/
イスラエルに敗北?イランの悪あがきか:アサド政権崩壊で大打撃のイラン
イランはその枢軸であったハマス、ヒズボラ、アサド政権を失った。さらには、イスラエルの本土直撃を2回受け、防空システムにも打撃を受けたが、まだ反撃に出られないままでいる。イエメンにいるフーシ派が、唯一残っている勢力といえる。
今の情勢は、中東においては、イスラエルが最強という位置付けを取り戻しつつある。これはイランの脅威に抑えられていた中東諸国には、希望にもなっていると考えられる。これはイラン国民にも当てはまることである。
www.ynetnews.com/article/syj9ewoekl
イラン市民たちは、イスラエルが今のイスラム政権を打倒してくれることを待っているとも聞く。イランの首都テヘランでは、2年前に頭を覆うヒジャブをつけていなかったことで当局に逮捕され、その後死亡したマーサ・アミニさんを覚え、ヒジャブを着けずに歩く女性が増えているという。
また、最近では、女性ユーチューバーが、頭を覆うヒジャブを着用しない姿で、ネットに登場したところ、再生は、5日間で200万回を超えていた。イラン当局はこの女性を逮捕したとのこと。そのうち、イランでも反政府勢力が出てくる可能性もゼロではない。
しかし、こうなると、全てを失ったイランが今後、核兵器に出てくることが最大の懸念だとも言われている。