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イランのイスラム最高指導者ハメネイ師の健康不良?:イランは否定表明
イランのイスラム成功指導者ハメネイ師(85)は、健康上の問題があると言われており、一時昏睡状態にあるとの憶測も出回った。
しかし、その後、イランは、ハメネイ師が、9月にポケベル爆破事件で負傷した、レバノンの大使に会っている写真を公開し、これを否定した形となった。
しかし、後継者として、次男のモイダバ・ハメネイ氏(55)が、密かに選ばれたとも伝えられている。
ハメネイ師自身が決めたのではなく、シーア派司祭88人による決定ということになる。
まだ確定された情報ではないが、いずれにしてもハメネイ師は85歳なので、健康に不安要素があっても不思議はない。
なお、ハメネイ師をめぐる、健康上の問題がニュースになるのは、これが初めてではない。2006年にも昏睡に陥ったという情報が出回ったが、事実ではなかった。それほど、ハメネイ師の存在が、世界に及ぼす影響が大きいということである。
民主主義活動家が抗議の自殺
また、イラン国内からは、現政権の崩壊を望む市民も少なくないと聞く中、イラン政権に反発の声を上げたイラン人がいた。
BBCやCNNも伝えたところによると、先週13日、イラン人の著名な民主主義提唱者で、人権活動家のキアヌーシュ・サンジャリ氏(42)が、夜19時までと時間的期限を切って、政治犯とされ逮捕されていた4人の釈放を求め、もし、釈放されないなら、自殺するとソーシャルメディアで宣言した。
サンジャリ氏は、「意見を表明したからといって投獄されるべきでない。抗議はイラン市民すべての権利だ」と主張していた。
しかし、期限を過ぎても4人は釈放されず、数時間後、サンジャリ氏が、自殺しているのが発見された。最後に、「いつかイラン人が目を覚まして、奴隷制を克服できる日がくることを望む」と書き残しており、政権への反発を訴えた形となった。
www.bbc.com/news/articles/cvg0qz157yyo
こうした中で、ハメネイ師の重病情報、また政権移譲という事態になっているということである。
Ynetが伝えたところによると、イランのジャーナリスト、アシュカン・ハキミ氏は、今後イランが、これまでより西側よりになっていくか、政権が崩壊し、別の政権に交代するかの2つの流れが考えられるという。
ただ、ハメネイ師の健康状態が明らかになるまでは、憶測でしかないとも言っている。
www.ynetnews.com/article/ry8crjymkl
いずれにしても、今、イスラエルへの攻撃に踏み切れる状態にないかもしれない。