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レバノンでは、停戦協議が進められており、前進もあるとの希望的な報道もある。しかし、そうした中、イスラエルとヒズボラの攻撃の応酬はエスカレートし、レバノンでの死者が増えている他、イスラエルの市民も2人が死亡した。
ガラント防衛相がいなくなり、トランプ氏が次期大統領に決まって以来、イスラエルは、ガザでもレバノンでも攻撃を強化している。反撃もエスカレートする様相にある。
11月11日:レバノン30人以上死亡・イスラエル人7人負傷
11月11日(月)のヒズボラによるイスラエルへのロケット弾攻撃は190発に及び、ナハリヤで1歳の少女を含む7人が負傷した。
まず50発が、ガリラヤ方面に発射され、カルミエル周辺に着弾。続いて、ドローンが飛来して落下し、火災にもなった。午後には、ハイファ方面へ90発。周辺市内へ着弾し、車が炎上した。負傷者4人は、キリアット・アタで迎撃の際の破片で負傷していた。
一方、イスラエル軍もこの日、レバノン北部の村にある建物を空爆し、約30人が死亡したと報じられている。(戦闘員と市民の区別は不明)
11月12日(火):レバノン100か所以上攻撃で30人以上死亡:ロケット弾でイスラエル人2人死亡
イスラエル軍は、ベイルート南部14町の住民に避難警告を出した後、11月12日(火)、南部のヒズボラ拠点ダヒヤへの攻撃を実施した。この他、レバノン全土100か所を攻撃し、NYTによると、わかっているだけで、30人以上が死亡した。(戦闘員と市民の区別は不明)
一方、ナハリヤにロケット弾が10発飛来。迎撃できなかったものが、ビルに着弾し、そこで働いていたイスラエル人男性2人が死亡した。
死亡したのは、ジフ・ベルフェルさん(52)と、シモン・ナイムさん(54)2人はシェルターに間に合っていなかった。
*ヒズボラのドローンがハイファ幼稚園攻撃:サイレンなしで死傷者もなしの奇跡
イスラエル人2人が死亡した数時間前には、ハイファ郊外の幼稚園にヒズボラのドローンが着弾していた。サイレンは鳴っていなかったのだが、子供たちは、その寸前に、全員シェルターに入って無事だった。
פגיעת הכטב"ם בנשר | תיעוד
(אורלי אלקלעי)צילום: שימוש לפי סעיף 27א pic.twitter.com/EmaXemB1IR
— כאן חדשות (@kann_news) November 12, 2024
www.timesofisrael.com/hezbollah-drone-hits-kindergarten-near-haifa-kids-unharmed-in-bomb-shelter/
レバノン南部での戦闘
イスラエル地上軍は、レバノン南部でのヒズボラ地点一掃作戦を続けており、新たな拠点を発見したと伝えている。
ネタニヤフ首相地下から仕事
ヒズボラのロケット弾やドローンが飛来している中、先月には、カイザリヤにあるネタニヤフ首相の私邸がドローンによる攻撃を受けるという事態になっていた。
このため、ネタニヤフ首相は、エルサレムの首相府においても、地下の部屋で仕事をしているとのこと。
石のひとりごと
イスラエル北部は、日々緊張の連続だが、全国が攻撃下にあるわけではない。エルサレムでは、サイレンもほとんど鳴っておらず、人々は、日常生活を続けている。しかし、どこか落ち着かず、閉まっている店も多く、普通ではないことは間違いない。双方で多くの命が失われている。戦争が早く終わるようにと思うのみである。