ガザで10月7日虐殺のハマス司令官だったUNRWA職員を殺害 2024.10.25

Hamas terrorist Muhammad Abu Attawi and UNRWA staffer during the attack on a bomb shelter near Kibbutz Re'im on October 7, 2023. (Israel Defense Forces)

イスラエル軍は、24日(木)、昨年の10月7日、シムハット・トーラーの日に、イスラエル南部のキブツ・レイムに侵攻した、ハマスのヌクバ部隊司令官ムハンマド・アブ・アタウィを殺害したと発表した。

アタウィは、特に、ノバ音楽フェスに参加していて、ハマス襲撃に会い、キブツ・レイムの道路脇のシェルターに隠れていたイスラエル人たちを虐殺し、数人を拉致した人物であると名前が上がっていた人物である。

このように、アタウィは、明らかにハマスのテロリストだが、2022年7月からは、正式にUNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)の職員として登録されていた。

イスラエルは、UNRWAに対し、その職員でありながら、ハマス関係者である者たち100人のリストを提出し、対処を求めていた。モハンマド・アブ・アタウィの名前もその中にあったが、UNRWAは何も対処していなかった。UNRWAはこれを認めている。

www.timesofisrael.com/idf-says-it-killed-hamas-man-who-led-massacre-at-reim-shelter-an-unrwa-worker/

このことに特化して、ハガリ報道官が発表したことから、イスラエルにとっては大きな一方になったとみられる。

*UNRWAとテロ組織の関係

UNRWAは、ガザだけでなく、西岸地区、ヨルダン、レバノン、シリアで数百万人のパレスチナ難民の社会的支援を、1949年に設立されてから、最初の難民から、その孫ひ孫も難民として、今も延々と支援を継続している。

職員もパレスチナ人で占められるようになっていた。イスラエルは、10月7日のハマス襲撃で1200人を虐殺され、251人を拉致されたあと、UNRWAが、ハマスの一員としてこの事件に深く関わっていると指摘した。

これを受けてUNRWAは、これまでに職員9人がその犯罪に関わっていたとして、解雇している。

またこれを受けて、日本など支援国がいったん、UNRWAへの支援を中止したが、その後、パレスチナ人たちの悲惨な様子を見て、支援を再開している。

www.timesofisrael.com/unrwa-confirms-hamas-nukhba-force-commander-killed-in-idf-strike-was-a-staff-member/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。