ヒズボラが健在主張:IDF基地へドローン攻撃で兵士4人死亡・約60人負傷

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ヒズボラの自爆ドローンIDF基地着弾:食堂にいた兵士4人死亡

13日(日)は、午後7時前、イスラエル中北部のビニヤミナ近郊のイスラエル軍訓練基地にヒズボラの自爆ドローン1機が到達。

食堂に着弾して、そこで食事していたイスラエル兵4人が死亡。総勢60人近くが負傷した。7人が重傷、14人が中程度となっている。不安発作で救急搬送された兵士も9人いた。

死亡したのは以下の4人。高校を卒業して従軍したての若者たちばかりである。

オムリ・タマリ軍曹(19)、ヨセフ・ヒエブ軍曹(19)、ヨアブ・アグモン軍曹(19)、アロン・アミタイ軍曹(19)

現場では、負傷者を搬送する多数の救急車が行き交い、食堂にいた兵士たちはいっせいに、家族に無事を知らせる電話をしていたという。

詳細はまだ調査中だが、ヒズボラが発進した2機の自爆ドローンが、地中海からイスラエル領内に入った。レーダーが察知し、1機はハイファ沖で撃墜したが、1機は西ガリラヤ方面へと入っていった。

空軍が追跡したが、途中から、レーダーに映らなくなった。おそらくかなり低く飛んでいたとみられる。

サイレンもならないまま、その1機がビニヤミナの基地に着弾した。なぜサイレンがならなかったかなど、IDFハガリ報道官が、詳しく調査していると言っている。

これいついて、ヒズボラは責任を認める声明を出し、ヒスボラはイスラエル軍が思っているほど弱体化しておらず、今も十分、イスラエルと戦えると述べ、今後さらなる攻撃を行うと発表した。

実際はどうなのか?イスラエルは北部行動制限緩和

しかし、ヒズボラの声明とは裏腹に、イスラエル軍は、北部国境地域の行動制限を緩和すると発表した。

イスラエル地上軍は、国境周辺のヒズボラ武装勢力の無力化を着実に進めており、国境の脅威については、だいぶイスラエル軍の支配がすすんでいるようである。(次項参照のこと)

www.timesofisrael.com/four-soldiers-killed-seven-seriously-hurt-in-hezbollah-drone-strike-on-military-base/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。