目次
パリ・オリンピック始まる:イスラエル選手団は24時間警護
16日夜、フランスのパリでは、雨の中、オリンピックの開会式が行われた。開会式では、6キロに及ぶセーヌ川湖畔で、30万人が声援を送る中、選手が船でパレードを行った。
今年は、100年ぶりのパリでの開催であり、出場する選手は1万500人以上となっている。
開会式には多数の首脳や要人が出席していたこともあり、4万5000人以上の警察官と兵士たちが警備に当たった他、パリ上空空域は閉鎖された。
イスラエルの選手団は15種目88人。1972年のミュンヘンオリンピックでは、パレスチナ人テロリストに、イスラエル人アスリート11人が殺害された暗い歴史がある上、近年、世界で反ユダヤ・反イスラエル主義が高まっている。
今年の選手団には、すでに死の予告が届いており、先週末には、「ゼウス」と名乗るイランのハッカー集団が、サイバー攻撃を仕掛けて、イスラエル選手たちの個人情報をネットに流すという事件が発生。イスラエル選手団の危険が現実的になっている。
フランス政府は、オリンピック開催中、1万8000人のフランス軍で24時間体制での警備を行う。イスラエル選手団には、これに加えて、イスラエルが派遣したシンベト諜報員たちも警備を続けている。
www.timesofisrael.com/french-cybercrimes-team-called-in-after-israeli-athletes-data-leaked-online/
26日のセーヌ川での開会式におけるパレートでは、「パレスチナ!パレスチナ!」というブーイングも上がっていたが、歓声もあがっていたとのこと。
一方、パレスチナ人選手団は、柔道、競泳、重量挙げなど、男子3人、女子2人となっている。セーヌ川でのパレードでは、パレスチナの旗を掲げる中、パレスチナ人の子供が空爆を受けるシャツを着ていてことが報じられている。
Bombs dropped over a sunny sky as a child plays football — the powerful reference on the shirt worn by Palestine’s flag-bearer Waseem Abu Sal at the Olympics Opening Ceremony 🇵🇸 pic.twitter.com/N5WnYQPp7l
— Leyla Hamed (@leylahamed) July 26, 2024
パリ・オリンピックのイスラエル選手団:厳しい出出し
今回のパリ・オリンピックに出場するイスラエル人選手は88人で、2020年の東京オリンピックに90人が出場したのについで多い人数となっている。
イスラエルは東京で、新体操、セーリングなどで4つの金メダルを獲得したが、今回は、それを超えることが期待されている。
しかし、27日に始まった競技において、水泳の男子100メートルに出場したロン・ポロンスキー選手は、予選でイスラエル新記録を出したものの、出場選手16人では最下位で、決勝出場を逃した。
男子100メートル4人リレーでも、総合14位で決勝進出はできなかった。
サッカー(選手18人)は、1976年以来の出場で、期待されている。サッカーでは、開会式前にまずマリと対戦し、1-1の引き分けとなった。
その後、パラグアイと対戦し、2対4で敗れた。30日に、日本と対戦し、もし負ければ決勝進出はできなくなる。
もし日本に勝って、決勝に進出した場合、イラクやモロッコ、エジプトなどアラブ諸国と対戦することになる。それらの国はすでに、国旗をイスラエルの国旗と並べて掲げてほしくないと希望している。
オリンピック委員会は、競技に政治的な要素は取り入れないこととしており、旗はアルファベット順だと対処したとのこと。
石のひとりごと
オリンピックが始まったばかりだが、いよいよヒズボラとの戦闘が本格化するかもしれない。そうなった場合、オリンピック会場で、イスラエル選手やイスラエル人観客に、テロが起こる可能性が高まるかもしれない。とりなしを!