テルアビブ市街地ドローン攻撃で大爆発:イスラエル人1人死亡・4人負傷 2024.7.19

Emergency teams at drone strike site in Tel Aviv (Photo: Yariv Katz)

テルアビブ市街地にドローン攻撃:イスラエル人1人死亡

19日早午前3時12分、まだ暗い中、テルアビブ市内、ベンヤフダ通りのアパートの2階で、大きな爆発が発生。中にいたイスラエル人男性(37)と女性(25)が、破片にあたって負傷し、病院へ搬送された。2人とも軽症とのこと。サイレンは鳴っていなかった。

何事かと地域住民が飛び出してくる様子がみられる。しかし、ドローンによる攻撃であれば、ロケット弾による二次的爆発もありうるため、治安当局の指示に従うよう、呼びかけられている。現在、治安維持の大部隊が周辺の警備にあたっている。

その後、爆発物の破片にあたって死亡した男性(50)に遺体が発見され、負傷者は4人になった。あと4人も搬送されていたが、急性不安で負傷ではなかった。

攻撃を受けた地域は、アメリカ領事館に近く、ホテルが多い。南北国境からの避難民が多く滞在している地域であった。以下は攻撃後の現場の様子。

イエメンのフーシ派が犯行声明

その後、イエメンのフーシ派(イラン傀儡)が犯行声明を出し、これからもガザで戦っているパレスチナ人と連携して、イスラエルへの攻撃を続けると発表した。

イスラエル空軍は、この夜、イラクやシリアからのドローンを撃墜しており、そちら方面からの可能性もまだ除外していないと言っていたいた。

しかし、その後、IDFのハガリ報道官が、ミサイルが海の方向から来たと述べ、攻撃がフーシ派によるものであると認めた形である。

なおフーシ派は、これまで、ガザのハマスを支援するとして、紅海の国際船を攻撃しながら、イスラエル最南端、エイラット方面へミサイルを多数、撃ち込んできた。しかし、ほぼ全て迎撃してきたのであった。

イスラエル軍の人為的ミス

今回、テルアビブ市街地への攻撃が成功してしまった背景には、イスラエル軍が、ドローンを感知したのに、人為的ミスで撃墜せず、サイレンも鳴らなかったとの報告が出ている。

www.timesofisrael.com/explosive-drone-hits-tel-aviv-apartment-killing-man-and-wounding-several-others/

現在進行形の記事なので、追って記事を出していく予定。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。