南レバノンでヒズボラ上級エリート司令官死亡:続くIDFによる暗殺・ハマス高官も 2024.7.19

ヒズボラのラドワン旅団最高司令官死亡

攻撃の応酬が続く北部情勢だが、イスラエル軍は、17日、18日と南レバノンのヒズボラ幹部への攻撃を実施。ヒズボラ司令官たちだけでなく、ハマス高官も服数が共に死亡した。以下はイスラエル軍戦闘機による空爆の様子。

特に18日夜の攻撃で死亡したアリ・ジャアファル・マアトウクは、ヒズボラのエリート部隊ラドワン旅団の最高司令官だった。

ラドワン旅団の中でも、特にハジャル地域の部隊は、ロケット弾やミサイル、攻撃用ドローンでイスラエル北部のIDF拠点を、攻撃しつづけていた部隊である。マアトウクはこの部隊の指揮官でもあった。この攻撃で、複数の司令官たちも共に死亡している。

南レバノンでハマス高官死亡

これに先立つ18日朝、イスラエル軍はレバノン東部で、移動中の車を空爆。ハマス高官ムハンマド・ジャバラが死亡した。

この時ジャバラは、別のテロ組織でアル・ジャマー・アル・イスラムヤ関係者と共にいたとされ、その関係者も死亡したとみられる。

さらに、この同じ日、レバノン南部のヒズボラ拠点3カ所を攻撃。レバノン南部では、ヒズボラ主要工作員、ハッサン・ムサンナを上空から攻撃。殺害した。

10月7日以降の戦闘で、死亡したヒズボラは368人。その他組織戦闘員67人。レバノン軍兵士1人。レバノン市民数十人が死亡している。

一方、イスラエル側では、先月、イスラエル北部へのヒズボラの攻撃で負傷したエフライム・ベン・アムラム一等軍曹は、18日、治療中の病院で死亡。

ヒズボラとの戦闘での戦死者18人目となった。

www.timesofisrael.com/israeli-drone-strike-in-lebanon-killed-hamas-commander-behind-attacks-on-israel/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。