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ユニセフ親善大使としてガザへ1億円
俳優で、ユニセフ親善大使でもある黒柳徹子さん(90)が、昨年12月、ユニセフを通じて67万ドル(約1億円)をガザの子供たちのためにと、個人名で寄付していたことがわかった。(女性セブンなどの情報)
公に報じられなかったが、Xを通じてその事実が発覚した形である。
www.news-postseven.com/archives/20240623_1972733.html/2
黒柳さんが、ユニセフの親善大使になってから、事務所には、世界の子どもたちのためにとの献金が集まるようになっているという。
それで黒柳さんは、毎年、公にならないよう、黒柳徹子の名前でユニセフを通じて、子どもたちの必要のために、世界各地へ送金していたという。親善大使に就任してから40年の間の寄付金は、延べ65億円近くなっている。
その中で、昨年末には、ガザの子供たちに献金することに決めたという。黒柳さんは、2019年に、レバノンのパレスチナ難民キャンプを訪問していた。
日本政府もガザのユニセフへ15億円
以下のユニセフのHPによると、今年4月に、日本政府からも950万ドル(約15億円)が、パレスチナの子供たちに向けた緊急無償資金協力として、ユニセフに送金されていた。
具体的には、ガザ地区と東エルサレムを含むヨルダン川西岸地区における緊急ニーズに対応するためとなっている。
内訳は、ガザ地区のぜい弱な子供たち47万人とその家族の保護に関するサービス、30万人の子供と15万5000人の妊娠、授乳中の女性たちへの支援。また水と衛生物品を20万人に送るとされている。
*日本政府は昨年10月17日に、上川法務大臣が、国際機関を通じて、ガザへ15億円を支援すると発表していた。これがその15億円かどうかは未確認。
ガザのユニセフとハマス、イスラエルの関係は?
ガザ地区は、支援物資が検問所まで届いても、ガザ内部が無法地帯化しており、略奪が横行していることから、庶民の手に配布ができないということが問題となっている。日本からユニセフを通じて送られた支援金は、本当にガザ市民に届くのだろうか。
ユニセフについては、ハマスとの癒着が疑われるような記事は、今の所、見当たらない。一方で、ユニセフは、イスラエル軍のCOGAT(占領地政府活動調整機関)とも協力もしているようである。
ユニセフとCOGATは、ガザ北部に避難している子供たちが、南部にいる家族と再会させようとして、移動していたところ、ハマスの攻撃を受けたという記事が出ていた。
本来、最前線に立ってパレスチナ人の支援を行うのは、UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)である。UNRWAは、ガザにも西岸地区にも、その他中東の国々の中にもそのオフィスと支援経路を持っている。
しかし、そのUNRWAと、ハマスとの癒着が明白になっている。UNRWA職員が、ハマス戦闘員であったというケースもあった。アメリカは、UNRWAを通じた支援を停止し、ユニセフはじめ、NGOなどを通じた支援に切り替えらえるかどうか検討しているという。
ガザの子供たちや、一般庶民を苦しめることは、イスラエルの望むところではない。しかし、もっとも頼りになるはずのUNRWAがハマスと癒着しているので、それ以外の組織と協力するしかない。ユニセフもその一つと考えていいかもしれない。
石のひとりごと
黒柳さんや、日本政府の資金が、絶対にハマスの手に渡らず、有効的にガザの市民のために、またイスラエルが望んでいるように、今後、人々の非過激化や、子供たちの頭に刷り込まれた「イスラエルは悪魔」との考えが取り除かれる方向で使われるよう祈りたい。