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世界中が注目する中で行われた、バイデン大統領とトランプ前大統領の第一回目の討論会。
結果は、81歳のバイデン大統領が、猛烈にまくしたてる前トランプ大統領の前に、声もその話し方でも太刀打ちできず、高齢であることを印象付けた形となった。
討論会後の調査によると、それぞれの支持率は、バイデン大統領支持者が、33%、トランプ氏が67%と、バイデン大統領に圧倒的な敗北であった。
アメリカでは、今後4年間の任務には無理があるのではないかと言われるようになってる。
バイデン氏所属の民主党からも、候補者を変えた方がいいのではないかとの意見が出ている他、ニューヨークタイムスは、明確に、バイデン大統領は、時期選挙から撤退すべきだとする社説を報じたとのこと。
これに対し、バイデン大統領は、「確かに高齢かもしれないが、どのように大統領職を務めるかはわかっている。トランプ氏には勝つ。」と、今の所、撤退する様子はない。
バイデン大統領とトランプ氏の中東問題へのコメント
バイデン大統領は、前のオバマ大統領の時と同様、人道主義に重きを置く中で、イスラエルには厳しい態度を見せる時もあるが、実際には、イスラエルへの軍事支援は、共和党よりも多い場合がある。
バイデン大統領も、表では、イスラエルに厳しく見えつつも、イスラエルに深い理解を示す発言があったり、10月7日以降、時々搬送を遅延させたりはしたものの、結果的には65億ドル分もの軍事支援を行なっていた。
また、バイデン大統領は明確に、ハマスは存続すべきでないとも主張している。
しかし、トランプ氏は、「バイデン大統領は、戦争継続を望んでいるのは、ハマスだ言っているが、実際には、戦争を継続したいのは、イスラエルの方だ。だからイスラエルに戦闘を継続させ、戦いを完了させるべきだ。
ところがバイデン大統領は、(イスラエルの手をしばるような動きをして)パレスチナ人になった。しかも悪い方のパレスチナ人だ。」と非難した。
しかし、これについては、上記のように、確かに、イスラエルの手を縛るような動きはあったが、その後はそれを覆し、軍事支援も継続していたのである。
したがって、イスラエルがトランプ氏を望んでいるかといえば、そうとも言い切れない。
トランプ氏は、パレスチナ人の国を立ち上げることについては、否定しなかったと、イスラエルのメディアは指摘していた。
イスラエルでの報道:注目する余裕なし?
イスラエルでもこの話題は報じられたが、ヒズボラのロケット攻撃や戦死者のニュースが先だった他、ギャラント防衛相の訪米終了が重なったこともあり、特に大きく突っ込んだ記事はなかったように思う。
大統領選挙はまだ先であるし、どちらが大統領になっても、イスラエルにとっては、いいことだけではない。新大統領が決まってから、相応に対処するしかないというところだろう。