大変な救出作戦を通して、イスラエル国内への帰還を果たしたノア・アルガマニさん(25)、アンドレイ・コズロブさん(27)、アルモグ・メイール・ヤンさん(21)、シュロミ・ジフさん(40)は、どの人も健康上の問題はなく、午後には、それぞれの家族と、感動の再会を果たした。
3人の男性は、若い男性たちで、人質交換に上がるとしても、おそらく一番最後になるとみられる男性たちであった。
1)ノア・アルガマニさん(26):脳腫瘍末期の母親と再会
ノアさんは、ボーイフレンドのアヴィナタン・オアさんとともに、音楽フェスに行っていて、ハマスに拉致された。拉致される様子がネットでも流された人である。アヴィナタンさんは、まだガザにいるとみられる。音楽フェスでは、360人が虐殺され、40人が拉致されていた。
ノアさんの父、ヤコブさんは、ヘリコプターにいるノアさんとすでに面会していた。ちょうどこの日はヤコブさんの誕生日だったという。ノアさんの母親リオラさんは、脳腫瘍末期だったが、意識をなんとかつなぎながらノアさんの帰りを待っていた。ノアさんはお母さんと再会できた。
www.timesofisrael.com/hamas-hostage-noa-argamani-rescued-in-time-to-see-her-terminally-ill-mother/
ノアさんは、ガザで、医師のアフマド・アル・ジャマル博士の家でこの8ヶ月過ごしていたとのこと。その息子は、アブドラ・アルジャマルという名前で、アルジャジーラの現地記者をしていた人物とみられている。(アルジャジーラは否定)
イスラエル特殊部隊は、梯子でこの一家の家に入り、ノアさんを救出したが、この時この家族3人を殺害している。
www.ynetnews.com/article/rjwzufmr0#autoplay
2)アルモグ・メイール・ヤンさん(21):父親が救出数時間前に病死
アルモグ・メイール・ヤンさんの父、ヨシさん(57)は、アルモグさんが帰還する、わずか数時間前に死亡していた。
ヨシさんの姉妹ディナさんが、この素晴らしいニュースを届けに、ヨシさん宅へ飛び込んだところ、ヨシさんが、心停止を起こして死亡しているのを発見したという。
ヨシさんは、アルモグさんの帰還を知らないままで死亡したことになる。ヨシさんは、昨年10月に息子が人質になってから、悩んで、体重が20キロも減っていたという。ヨシさんは、アルモグさんが帰還した翌日に葬られた。家族は、最高の喜びと同時に、深い悲しみの中にある。
アルモグさんたちも、ジャーナリストの家に匿われていたからか、アルジャジーラのニュースを見ており、日々イスラエルで何が起こっているのかなどを知っていたという。
カレンダーもあり、母親の誕生日なども把握できる毎日だったようだとのこと。
3)シュロミ・ジブさん(40):妻と娘に再会
シュロミさんさんは、音楽フェスで、警備員として働いていて、参加者を助けようとしている中、自分も人質となった。
シュロミさんは、娘と妻、母親と病院で再会している。その時に音楽フェスで働いていた、友人2人が殺されていたことを聞かされている。
シュロミさん一家は、北部国境近くの住民で、避難している状況にある。
www.jpost.com/israel-hamas-war/article-805544
4)アンドレイ・コズロブさん(27)
アンドレイさんの両親は、ロシアのサンクトペテルブルグから駆けつけ、9日、病院でアンドレイさんに再会できた。
アンドレイさんは、メイールさんと、ジブさんの3人で8ヶ月を過ごし、支え合っていたという。アンドレイさんは、2人にロシア語を教えて、3人は一緒にアラビア語を学んだとのこと。
www.jpost.com/breaking-news/article-805463
イスラエル人の喜びと混乱:テルアビブと全国で人質解放と停戦求めるデモ・33人拘束
救出された直後、イスラエル国内は、その喜びに沸き、テルアビブ人質広場はじめ、全国で、群衆が喜びを共有するとともに、まだ残っている人質の解放を訴え、大規模なデモが発生した。警察と衝突となり、33人が身柄を拘束される騒ぎとなった。
数日後の今はもう、今もガザに残っている116人を忘れてはならないとの空気になっている。