目次
今週北部情勢まとめ:イスラエル軍とヒズボラの激しい攻撃の応酬
ガザではハマスとの交渉が暗礁に乗り上げ、激しい戦闘が続く、いわば膠着状態にある中、北部ヒズボラとの対峙がエスカレートしている。
どちらが先かは不明だが、イランのメディアによると2日、イスラエルがシリア北部アレッポ北部を攻撃し、イラン革命防衛隊幹部サイード・アビアル含む12人が死亡した。イスラエルはノーコメント。
www.timesofisrael.com/iran-says-irgc-general-killed-in-alleged-israeli-strike-in-aleppo-monday/
続いて3日、レバノン南部でも、イスラエルによるとみられる攻撃があり、ヒズボラ関連の建物やロケット発射地が破壊されている。こうした中、レバノンからは、30発以上のロケット弾が飛来。ドローンも発射された。これにより、キリアットシモナに近い山中で大規模な火災となった。
5日には、ヒズボラのドローン、少なくとも2機が、ドルーズ居住地フィルフィシュに近いイスラエル軍に着弾。イスラエル兵1人が死亡。11人が不背負した。
死亡したのは、ラファエル・カウダース軍曹(39)ヒズボラは、この攻撃は3日のイスラエル軍の攻撃に対する報復だと言っている。
www.timesofisrael.com/11-hurt-one-critically-in-hezbollah-drone-attack-on-northern-town/
6日、ネタニヤフ首相が、北部カツリンなどの地域を視察し、住民とも面談。北部地域の復興について話し合った。
その翌日7日、ヒズボラのドローンが、ガリラヤ地方とナザレ周辺(北部国境から40キロ)とクファルカナにまで達し、これまでで最もイスラエル国内深くへの攻撃となった。
アイアンドームが撃墜し、目立った被害は出なかったが、前日のネタニヤフ首相の北部訪問を嘲笑するかのようである。これに対し、イスラエル軍はレバノン側ヒズボラ地点への空爆を行った。
イスラエル軍によると、10月7日以来の戦闘で死亡したヒズボラ戦闘員は、331人。ヒズボラ以外の戦闘員62人と民間人数十人が死亡。一方、イスラエル側での死者は、兵士15人。民間人10人となっている。
www.timesofisrael.com/11-hurt-one-critically-in-hezbollah-drone-attack-on-northern-town/
状況は、どんどんエスカレートし続けているため、IDFハレビィ参謀総長や、ネタニヤフ首相からは、近く決定的な攻撃を行うと示唆する発言が出ている。
イスラエル北部大規模山火事について
3日深夜早朝、ヒズボラが発射したロケット弾とドローンが、北部国境に近い、キリアット・シモナ周辺に着弾。クファル・ギラディにも延焼し、大規模な山火事となった。
消防隊は、周辺地域の家屋を守るため、消防隊9チーム、30人以上の消防士、消防車15台に消防機6機も出て消火にあたり、火は朝までには拡大を抑えたとのこと。民家1軒が屋根が燃えるなどの被害を受けた。
この火災で、森林990エーカー(東京ドーム約80個分)が消失。2日からのヒズボラとの攻撃のやり合いで消失した森林は、イスラエル自然保護局によると、自然保護区を含む2470エーカー(東京ドーム約200個分)が失われたとのこと。貴重な自然保護区の財産が失われた。
יער בירייה, הגליל העליון, היום. צילום: עובדי ויערני קק"ל pic.twitter.com/YeE4KLp2GZ
— הארץ חדשות (@haaretznewsvid) June 5, 2024
しかし、5日のハアレツ記事によると、その後も燃え続けたのか、5500エーカー(東京ドーム44個分)が黒焦げになっているとのこと。このうち200エーカーは、第二次レバノン戦争から2回目の被災地となった。