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G7でイラン非難
国際社会は、14日にオンラインでG7(アメリカ、カナダ、イタリア、イギリス、フランス、ドイツ、日本とEU)の会議が行われた。日本の岸田首相も出席していた。G7は1時間弱で終了。イランを非難するとともに、イランとその傀儡組織に自制を求めた。
アメリカのメディアによると、会議ではガザ問題についても話し合われ、停戦と人質返還を求めるとの声明を出した。現在のG7の議長はイタリアである。今後、17-19日には、イタリアで外相会議が予定されている。
国連安全保障理事会でイスラエルとイランの代表が対峙
その数時間後には、ニューヨークで国連安全保障理事会が開催された。この会議には、イスラエルとイランの代表が出席し、それぞれの言い分を述べた。
イスラエルのエルダン国連大使は、イラン本土だけでなく、ハマス、ヒズボラ、フーシ派と、傀儡組織も動員して、四方八方から攻撃されたと訴えた。これは国連憲章、国際法に違反する。
イランが大陸弾道ミサイルを使ったことからも、イランが、目標としているのは、世界制覇であり、今、対処しなければ、中東から世界にまで危機が及ぶ。
これまでからも言い続けてきたのに、世界は何もしなかった。もし、イランが、核兵器を持っていたらどうなっていたか。今こそ、世界は目を覚すべきだと訴えた。
エルダン国連大使は、またイランが、イラクでクルド人を攻撃したり、イエメンでサウジアラビアを戦闘になっていたこと、スンニ派のアラブ諸国とも争っていること、ホルムズ海峡で世界のタンカーなどが、イランのフーシ派に襲われていること、ウクライナで使われているUAVがイラン製であることをあげた。この問題は、イスラエルだけでなく、中東、また世界への危機だと強調した。
また10月7日に、ハマスはイスラエル国民に残虐の限りを尽くしたが、そのハマスを育てたのはイランだとして、みなさんの国ならどう反応するだろうかと強く訴え、イスラエルには自衛権があることを強く訴えた。
その後に、出てきたイランの国連代表は、厳しい顔で、エルダン氏の話を聞いていたが、その後イラン代表として発言した際には、ぼそぼそと語っており、むしろ聞き取りにくい感じであった。
内容は、イスラエルが、シリアの外交拠点を攻撃したことは、国連憲章51章に違反するということや、攻撃対象が、軍事施設であり、民間人ではなかったこと。逆にイスラエルは、ガザでパレスチナ人の虐殺をしているといった内容であった。
一方アメリカのウッド国連大使は、イランとその傀儡組織にすべての攻撃を停止するよう命じるべきだと主張した。このようにアメリカは、イランだけでなく、ヒスボラとフーシ派といった組織がイラン傀儡であることを挙げた形である。
さらにウッド氏は、イランのUAVが、ロシアにも輸出されていることもあげ、イランが、4つの国連決議に違反していると指摘した。こうしたことから、アメリカは、ここ数日の間に、イランへの追訴措置を求めると述べた。
www.jpost.com/international/article-797074
石のひとりごと
つい最近まで、安保理では、イスラエルが槍玉に上げられ、孤立していたが、今回はどうみても、イランが槍玉に挙げられ、孤立する様相にある。アメリカは力強く、イスラエルを擁護する様相にある。こんなことはだれが予想しただろうか。
これをイスラエルはどうとらえるのか。今、イランにどんな反撃をするのか。ネタニヤフ首相と戦時内閣の決断の時である。