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イランからの攻撃一段落:午前7時半(日本時間13時半)領空解除
日本時間今朝、イランから300発以上とみられるUAV(無人機)とミサイルが発射され、午前1時半(日本時間午前7時半)ぐらいから、エルサレムを含むほぼ全国で、警報が断続的に流れた。
攻撃が落ち着き、IDFから、地域ごとに徐々に、警戒解除が出はじめたのは、午前4時(日本時間午前10時)ぐらいであった。それ以降、サイレンは止まっている。午前7時半(日本時間13時半)には、閉鎖していた領空も解除となった。
負傷して病院に運ばれた人は、アラッドのベドウィンの少女(7)を含む12人。少女は重傷で、緊急手術の後、ICUにいる。
全国の学校は今日は休校で、1000人以上の集会は今も禁止。職場はシェルターが近いなどの条件があれば、通常でよいとの指示が出ている。この指示は、明日月曜23時(日本時間16日朝5時)までとされている。
戦闘はまだ終わったとは言えないので、人々は、備蓄用の食料や水の調達に走っているとのこと。
UAVとミサイルの99%は迎撃成功
IDFによると飛来したUAVは185機だったが、イスラエル空軍のF35戦闘機と、アメリカ、ヨルダンなどが撃墜したことで、イスラエル領内に入ったものは1機もなかった。
巡航ミサイルは36発発射されたが、このうち25発はイスラエル空軍が撃墜し、イスラエル領内に入ったものは1発もなかった。
弾道ミサイルも110発発射されたが、多くは長距離に対処するアロー迎撃ミサイルが迎撃したが、何発かは、イスラエル南部のナバティム空軍基地の施設に着弾した。建物に被害が出たが、空軍機能に影響は出なかった。
これらの攻撃は、ほとんどがイラン領内からで、ごく一部は、イラクとイエメンからの発射だったとのこと。
この後、バイデン米大統領は、ネタニヤフ首相に電話をかけ、「前例がないような攻撃だったが、イスラエルは見事にその能力を発揮してこれを防いだ。敵に、イスラエルを脅かすことはできないとうメッセージを伝えることができた」と称賛したとのこと。
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イスラエルの反撃は?:アメリカがブレーキ?
イランからのミサイルを防げたのはよかったが、では次に、イスラエルがどういう反撃に出るのかということである。イスラエルの戦時内閣は、14日午後3時(日本時間21時)に集まって、それに関する論議を行う。
アメリカは、イスラエルの防衛に協力することにおいてはコミットしているが、イランへの反撃については、支援はしないとネタニヤフ首相に伝えたとのこと。
www.timesofisrael.com/liveblog-april-14-2024/
イランの反応:イスラエルの反撃にはもっと厳しく対応する
イランは、14日朝、イスラエルへに攻撃は、国連憲章51章に基づく、自衛行為だとして、攻撃を正当化する声明を出した。
また、これは、イランとイスラエルの問題だとして、アメリカなど第三国が関与すべきでないと発表した。
攻撃が停止してからは、「今は一段落だが、イスラエルがもし攻撃してきたらもっと強く反応する」との声明を出した。特にアメリカについては、もしアメリカがイスラエルに協力したら、アメリカ軍の基地を攻撃すると脅迫している。
しかし、アメリカ、イギリスは、今後も、中東に駐留し、地域の平穏を守るため、イスラエルに向けて発射されるUAVやミサイルは迎撃する方針を続けると発表している。