21日朝、シリアの首都ダマスカスにある10階建て高層アパートの4階部分が攻撃を受け、民間人2人が死亡したとシリア国営放送が伝えた。爆発の衝撃で地上の車両や、子供の通学バスにも被害が及んでいる。また続いて2回ぐらい、同じ地域で爆発音が聞こえたとのこと。
この地域は、イラン関連の施設が多数あり、昨年2月にもイラン軍事関係者が暗殺されたところである。シリア政府は、今回死亡したのは民間人だったと主張。イスラエルによるものと伝えたが、イスラエルはノーコメント。
しかし、10月7日以来、シリア領内におけるイラン関連地点への攻撃が続いており、昨年12月の攻撃で、イラン革命防衛隊6人以上が死亡。今年に入ってからも1月に5人が死亡している。死亡者の中には、イラン高官のラジ・ムサビも含まれていた。
この状況を受けてイランは、シリアへの派兵を縮小したと伝えられている。
またイラン傘下のヒズボラは、ハマスと共に立つとして、イスラエルとの砲撃応酬を連日続けており、エスカレートする様相にある。しかし、どちらかといえば、ヒズボラの被害の方が大きい。
このため、ヒズボラ(背後にイラン)が、ハマスに、イスラエルとの交渉においては、少し要求を緩和するよう、圧力をかけているのではないかとの分析もある。