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イランの危険性を訴えるヘルツォグ大統領
スイスのダボスでは、15日から4日間、世界経済フォーラムのダボス会議が開催された。世界が混乱に向かう中で、世界経済が話し合われた形である。イスラエルからは、ヘルツォグ大統領が、イスラエルを代表して出席。18日、司会者との対話の形で世界にメッセージを発した。
ヘルツォグ大統領は、登壇する際、今週ガザで、ちょうどこの日、1歳になったという最年少で、ハマスの人質になっているクフィル・ビバちゃんの写真を持って登壇した。
ヘルツォグ大統領は、聖書を覚える平和な祭日の朝に、イスラエル人を襲った残虐きわまりないハマスの攻撃について、私たちはまだ、完全に理解できない状態だと述べた。クフィルちゃんと、その家族全員どこにいるかわからない。全世界は、クフィルちゃん含む人質136人の救出を考えてもらいたいと語った。
また、南アフリカが国際司法裁判所に、イスラエルをジェノサイドで訴えたことについて、イスラエルがハマスへの攻撃を開始したのは、「正当防衛」によるものであり、南アフリカの訴えは言語同断だと非難した。
またヘルツォグ大統領は、ガザのハマスを支援しているイランであるとし、そのイランは、今や、シリア、イラク、パキスタンも攻撃し、地域の脅威の根源になっていると名指しして非難した。
*以下は、イランが、過去36年にわたって、どのようにハマスを支援してきたかをまとめたクリップ。(大統領がスイスでアップしたものではない)
イランは、ハマスに対し、武器と資金、戦闘員の訓練など様々な方面からの支援を行い、ハマスの能力を著しく成長させてきた。そのイランは、今や、中東、また世界に、戦争の火をばらまこうとしていると訴えている。
イランとハマスの関係(IDF)
戦犯で訴えられるヘルツォグ大統領
ところがなんと、ヘルツォグ大統領が、まだスイスにいる間に、イスラエルが行っているガザでの戦争は刑事犯罪に値すると訴える告訴状が、スイスの検察当局に出されていたことがわかった。提訴したのは匿名の個人数人だという。
訴えは、南アフリカが国際司法裁判所に起こした提訴と同じ罪状で、刑事訴追を求めるという訴えである。
これに対し大統領府は、「大統領はダボスの会議に予定されていた通り、イスラエルを代表する者として出席し、人質を奪回することの重要性と正義を訴えただけだ。」と反論した。
スイス検察庁は、今後、通常の手続きにそって、検討するとのこと。外務省とも連絡をとっていると言っている。
石のひとりごと
イスラエルが悪いと決めている人は、ハマスがどれほど悪かったかということは見えなくなるようである。
状況は全く違うのだが、かつて、イエスが十字架にかけられたとき、群衆は、殺人犯のバラバを釈放し、イエスを十字架につけよと叫んだのであった。当時の状況からすると、どうみてもバラバの方が明らかに犯罪者なのだが、群衆にはそれが見えなくなっていたのである。
無論、今の問題は、これとは違い、確かにイスラエル軍によって、不本意甚だしい中で、イスラエル人犠牲者よりはるかに多い、2万人以上のガザの市民が死んでいることは事実である。罪が全然ないとは言わない。しかし、それが意図的な殺戮でないことは確かである。ハマスが、早く出てきさえすれば、死者は出なくなるのである。
一方で、ハマスは、異常なほどの残虐性を持って、できるだけ苦しめることを目標に、イスラエル人を殺した。
1200人もの寝起きにある人、小さな赤ちゃんを含む家族全員を、焼き殺すなどの残虐極まりない方法で、殺したのである。女性はレイプしてから殺した。そのハマスをいったいどうやって擁護できるというのか。今、ヘルツォグ大統領を犯罪で訴えようとする人がいたことに、ほんとうに驚きだった。
世界は、今、イスラエルを訴える勢力と、そうでない勢力にふるいわけられているような気がする。イスラエルについては、彼らがどんなに失敗しても、それを、痛みをもって悔い改めに導いてでも、主の名をつけている国として、聖書の神、主がぜったいに見捨てることはない。
その主の主権は、わたしたちの理解の上をいくものである。イスラエルを頭から攻める人々の目が開かれるようにと思わされる。