9日、ハマスではなく、イスラム聖戦が、イスラエル人の人質2人、ハナ・カツィールさん(77)と、ヤギル・ヤアコブさん(13)の映像をアップした。これまでと同様、ネタニヤフ首相を非難する声明を出している。いつ撮影されたかは不明であることから、IDFのハガリ報道官は、「精神的な恐怖」をもたらすと非難した。
同じ頃、イスラエル諜報機関モサドのバルネア長官と、アメリカCIAのバーンズ長官が、カタールの首都ドーハで、カタールのサーニー首相と、人質解放にむけた話し合いが行われていたことが明らかとなった。
カタールは、ハマスへの最大の支援国であり、ハマスの指導者らも多数受け入れている。同時に、中東最大のアメリカ軍基地も受け入れているという、実にややこしい国である。
カタールは、これまでの関係上、隣国イランと話ができるほか、アメリカ、イスラエルとも話し合いができる唯一の国である。そのカタールの仲介で、これまで4人(2人イスラエル人、2人アメリカ人)の人質が返されたのであった。
8日には、数日間の休戦とっ引き換えに10〜15人(アメリカ人6人含む)を釈放するといった報道もあったが、イスラエルは、人質解放なしに停戦はないと主張。先には進まなかった。
現在、ガザで人質になっているイスラエル人と外国人は240人とされているが、このうち180人はハマスが、40人はイスラム聖戦が、保持しているとイスラエルは見ている