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シェケル価値下落
イスラエル時間で月曜夜遅くに、イスラエルの国会では、司法制度改革にむけた2項目に関する1回目決議を行い、賛成多数で通過となった。この翌日、イスラエル通過シェケルの価値は、アメリカドルに対して2%下落した。この一月で10%も下落したことになる。
1ドルは、3.64シェケルとなり、コロナ前の2020年4月以降、この3年で、最安値を記録した。日本円との比較でも、1シェケル40円を超えていたものが、今は37円程度になっている。
輸入が不利になり、インフレが、さらに加速するとみられるためか、イスラエル銀行は、20日、金利を0.5%上げると発表した。
イスラエルでは、司法制度改革による民主主義への影響、右派政権による西岸地区併合に向けた動きが進む中、投資家がイスラエルへの投資を引き上げたり、有能な人材の流出にもなり始めている。
元イスラエル銀行総裁(1991年から2000年)ヤコブ・フレンケル氏は、政府の無責任な司法制度改革が、イスラエルの中央銀行にまで影響する。イスラエルの経済に与える打撃は非常に大きいと危機感を持っての警告を発した。
回復に向かう観光業:1月観光客25万8000人
ただ、政治的な動きはあるものの、旅行業は順調に回復にシェケル安はそれに拍車をかけるかもしれない。
観光省によると、2023年1月だけで、海外から来た観光客は25万8000人と、コロナ前2019年と比べて10%少ないだけにまで回復していた。
シェケルが弱くなれば、外国人はさらに旅行もしやすくなる。しかし、経済省は、現在、外国人旅行者に適応されているVAT免除(17%の付加価値税)の制度を停止する計画があるという。
税率17%が、ホテルなど全てに上乗せになると、一気に旅行費用は上がってしまう。旅行業者たちは、旅行者のVAT免除の制度を維持するよう、訴えている。
www.timesofisrael.com/tour-operators-urge-finance-ministry-to-keep-vat-waiver-for-tourists/
*I am Jesus game :イエス・キリストになりきる?ゲーム
ちょっと余談、別件になるが、エルサレムポストが興味深い記事を出していた。
ポーランドの会社SimulaMが、イエス・キリストになって聖地を歩き回るというゲームを発表したという。聖書を読み上げながら、かなりイスラエルの景色に近い様子で、ストーリーが進んでいくゲームである。
賛否両論出てきそうだが、こうしたゲームが、イスラエルに行こうという思いを駆り立てるかもしれない!?