東エルサレム、西岸地区で、イスラエル治安部隊とパレスチナ人との衝突が続いているだけでなく、エスカレートする傾向にある。今年に入ってからのパレスチナ人の死者は、100人を超え、最近ではイスラエル兵も2人死亡する事態になっている。
こうした中、新しいグループの名前が出てきた。「ライオンの砦」という名のパレスチナ人グループである。このグループは、西岸地区のナブルスを拠点とし、この数ヶ月の間に結成されていた。11日に殺されたイド・バルーク軍曹(21)はこのグループによって殺されていた。
メンバーは、アルアクサ殉教団、イスラム聖戦、PLOなど色々なバックグランドを持つメンバー数十人からなっている。I24ニュースによると、それは通常の組織のように、一人の指導者がいて組織的に動くのではなく、組織が流動的に協力しており、動きがなかなかわかりにくく、大変危険とのこと。
また、TIKTOKを使った情報収集や、情報操作、武器輸入を行うなど、以前のパレスチナ人たちの動きより、ははるかに戦略的に動いている。イスラエルはこれまでにメンバーの家族など164人のイスラエル入国を禁止処分とした。
ラピード首相は16日に治安閣議を開催して対策の検討を行っている。
石のひとりごと
ロシア、イラン国内で反政府運動が伝えられ、中国でもその傾向も少し出ているとのニュースがある。その中で、イスラエルもまた今、新たな抵抗勢力に直面することになったようである。なにやら世界に、争いと死の馬が放たれたのではないかというような気配すら感じさせられるところである。