エルサレム旧市街ユダヤ人地区の嘆きの壁広場から出たところのバス停と、そこから少し上がったシオン門のダビデの墓近くの2か所で、14日(日)深夜1:30ごろ、エゲッド路線バス(3番)に向かって、パレスチナ人による銃撃テロが発生。
ユダヤ人7人が負傷。2人が重症となった。標的となったのは、安息日明けの祈りの後の人々であった。
2か所という表現が、どうもクリアではないが、テロリストは、バスが嘆きの壁近くのバス停(もしくはダビデの墓近くのバス停)に到着し、人々が乗り込んでいる最中に銃撃を開始した。
バスの運転手によると、バスは超満員だった。銃撃で人々は悲鳴を上げながら、いっせいにバスの中で伏せて警察に通報していたという。運転手によると、ちょうど車椅子の人を乗せるために車体を低くしていたので、すぐにバスを発車させることができなかったという。
この銃撃で、7人が負傷。2人は重症となった。一人は付近の車の中にいて銃撃を腹部に浴びた35歳の妊婦で、病院に搬送されたが重症である。この女性の胎児は、緊急帝王切開で取り出され、かなりの未熟児ながら、なんとか落ち着いているとのこと。
また、ニューヨークから訪問していた、アメリカ国籍の超正統派、グリックさん一家が負傷した。一家の父親(40代)は重症で呼吸器に依存。母親は、中等度の負傷。そばに息子娘がいたが無事だったようである。19歳と16歳の兄弟も負傷したが、ぎりぎりで、致命的な傷はまぬかれていたとのこと。
www.timesofisrael.com/two-seriously-hurt-in-suspected-terror-shooting-in-jerusalems-old-city/
テロリストはその後、近くのパレスチナ人地域シロワンに逃げ込んだが、警察が捜索する中、自らタクシーで、警察署に自首してきた。東エルサレム在住のアミール・シダウィ(26)で、犯罪歴があり、刑務所に5年入っていた人物である。警察は、アミールの母親を含む家族数人も共に逮捕している。
犯行は単独犯とみられているが、ハマスは「ヒーローの行為」と称賛するコメントを出した。
www.timesofisrael.com/suspected-terrorist-in-jerusalem-shooting-turns-himself-into-police/