先月11日、西岸地区ジェニン付近での衝突で、銃撃されて死亡した、アルジャジーラのパレスチナ人記者アブ・アクレさん(米市民)について。
事件発生から、ちょうど1月になるが、パレスチナ自治政府は、イスラエル軍が故意に銃殺したとの主張を変えていない。
これについては、アメリカのメディアCNNもイスラエルによる故意の銃殺と報道しており、国際的にもイスラエルの責任とのイメージのままである。
また、アクレさんの葬儀が、東エルサレムで行われたことから、葬儀の途中でイスラエル軍と衝突になり、棺桶がひっくりかえりそうになるという、あってはならない様相も報じられた。この点からも、イスラエルへの批判が続いている。
イスラエルは、アクレさんの死因について、十分な調査を行わないのに、イスラエルによるものと決めつけることに不満を訴え、パレスチナ側と共同の調査をするよう要請した。しかし、その後も、十分な共同調査は行われておらず、証拠はまだ揃ったとは、いえない状況である。
この間、パレスチナ側は、アクレさんの遺体の解剖を行い、体内にあった銃弾を確保したと発表した。それをみれば、イスラエルの銃弾か、そうでないかがわかると考えられる。
イスラエルは、その銃弾を開示するよう要請しているが、パレスチナ側は今に至るまで、その開示を拒否している。
その後、アルジャジーラが、銃弾の破片の写真を入手したとして公開した。しかし、写真だけでは、判明は難しい。イスラエルは、証拠不十分のまま、イスラエルを非難できないとして、新たに共同調査を要請したとのこと。
www.timesofisrael.com/idf-expands-abu-akleh-probe-issues-fresh-call-for-pa-to-handover-fatal-bullet/
イスラエルとパレスチナ人の戦い。これぞ終わりなき戦い・・の様相である。