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コロナに負けず・ベツレヘムのクリスチャンたち
イスラエルのアラブ人クリスチャンとは対照的に、西岸地区のパレスチナ人のクリスチャンは、イスラエルとの対立と、イスラム・アラブ人社会からの厳しい差別と迫害を経験している。
加えて、新型コロナに続いてオミクロン株が登場し、回復しかかっていた観光業が再び地に落ちた。昨年に続き、今年も海外からの観光客がない中でのクリスマスとなる。土産物店は、ほとんどが閉鎖を余儀なくされ、空いているのは1軒だけだという。
ベツレヘムの生誕教会は、長い時間をかけて改修工事を行ったが、来る人はほとんどないという。通常なら、この時期、生誕教会には、何時間も待たなければ、入れなかった場所である。あまりにも悲しい、相当な様変わりである。
しかし、パレスチナ人もコロナに負けるばかりではない。今年は、4日にクリスマスツリーの点火式が行われ、外国人はいないものの、久しぶりの賑わいとなった。その様子は、オンラインで世界中の人が見守ったという。
24日のクリスマスのパレードも実施する予定で、今も練習が行われている。
イスラエルからは、クリスマスの特別ツアーが組まれていて、アラブ人クリスチャンが、明日クリスマスイブにベツレヘムを訪問することは可能なようである。クリスマスには、ベツレヘムからの様子もお伝えできると思う。
www.touristisrael.com/christmas-manger-square-bethlehem/12039/
石のひとりごと
ガイドをしていたころ、ベツレヘムに在住するクリスチャンのバス運転手さんんたちとともに働いたことがある。穏やかで、正直で、お客様の最善をいつも提案してくれた。値段をふっかけてくることもない。あの人たちは今頃どうしているのかと思う。
本当にベツレヘムがこんな状況になるなど、誰が想像しただろうか。コロナが奪ったものは、これまでのどの戦争よりも大きいとパレスチナ人クリスチャンたちは語っている。クリスマスまであと1週間。オミクロンから守られるように。ベツレヘムで、主を信じる兄姉を特別に困難から守ってくださるように。
知れ。主は、ご自分の聖徒を特別に扱われるのだ。私が呼ぶとき、主は聞いてくださる。(詩篇4:3)