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イスラエルへのロケット弾攻撃が続く中、イスラエル軍は、ハマスやイスラム聖戦の拠点や、指導者らをターゲットにした攻撃を続けている。組織の銀行や本部、幹部の自宅などを破壊し、重要と見られるビルも多数破壊した。これまでに攻撃した箇所は600箇所。
メディアによって数字に違いがあるが、これまでにおよそ幹部15人を殺害したと見られる。その中で、最も重要とみられる人物は、ハマスの武装部門トップのモハンマド・デイフ。
パレスチナ・メディアからの情報によるとガザ全体では、子供17人を含む67人が死亡。388人が負傷している。数字は徐々に増えている。
ガザ市民へは攻撃前の警告実施
国際社会では徐々にイスラエルが圧倒的な軍事力を持っていることから、イスラエルへの非難が出始めている。イスラエルは、できるだけ、市民に被害を及ぼさないようにとの努力は今回も続けられている。
例えば、大きなビルを破壊する前には、その所有者や、UNRWA(国連のパレスチナ難民支援組織)に連絡し、中の人々が全員出るまでの時間を問い合わせたり、何度も警告を発してから攻撃を行っている。これはいうまでもなく、ハマスの幹部を逃がしてしまう可能性もあるということだが、できるだけ市民の出さないための方策である。これについては、UNRWAスタッフが証言していたとのこと。
おそらくは、ガザ内部で、イスラエルへ情報を流しているパレスチナ人がいると思われる。非常に危険な任務であろう。
あらゆる対策を検討とガンツ国防相:地上戦の可能性も排除せず
ガンツ防衛相は、2014年のガザとの紛争でも指揮をとっている。ガンツ防衛相は、「今はまだ停戦に応じる時ではない。外から道徳(市民の犠牲など)を強制されても、今はそれを聞く気はない。イスラエルを守ることが先決だ。」と述べ、陸上のガザへの侵攻も含め、全ての選択肢を検討していることを明らかにした。
www.timesofisrael.com/no-end-date-for-gaza-operation-gantz-says-rejecting-moral-preaching/
ガザを壊滅させてしまう方が良いという意見は以前からあった。しかし、そうなると、後の処理をイスラエルがしなければならなくなる。労力も経済もそんなところには使いたくないというのが、イスラエルの考えである。何がイスラエルにとっての最善なのか。非常に難しい決断である。