18日、イランと世界が2015年に核兵器開発に関して交わした合意の中の一つ、武器の禁輸に関する期限が、5年の満期を迎えたため、解除となった。これにより、イランは核兵器以外の兵器については、法的に売買が可能になる。
2015年のイランとの合意においては、こうした期限が設けられていたことから、逆に、イランが軍備を強化したり、核兵器開発をすることを許してしまうとして、イスラエルは最初から反発。トランプ政権になってからは、アメリカもこれに反発し、合意から離脱していたのであった。
この武器売買禁輸に関する期限が近づいた今年8月、アメリカはこの件の延期を提案したが、すでに合意から離脱していたこともあり、今も合意にとどまっている欧州と中国はこれに合意しなかった。
このため、イランの武器禁輸が解禁を迎えたということである。今後イランがロシアや、中国などから、最新の武器を調達していくと懸念されている。
一方で、イランが、ヒズボラなど、イスラエルや、イスラエルと協力しようとする湾岸諸国、サウジアラビアにいるシーア派過激派組織に武器を、前にもまして調達することが懸念されている。
www.jiji.com/jc/article?k=2020101800249&g=int
<イランのコロナ死者3万人突破>
そのイランだが、新型コロナの感染予防策が十分でないこことから、1日の感染者は4000人から5000人近くと、感染拡大が続いている。アルジャジーラによると、24時間の死者が200人以上になっており、昨日の記事で、コロナによる死者は3万人を突破した。
www.aljazeera.com/news/2020/10/17/iran-imposes-new-restrictions-as-covid-19-deaths-surpass-30000