厳しい経済危機で分裂に向かう?世界情勢 2020.5.9

出展:ホワイトハウス スクリーンショット

アメリカで世界恐慌なみ失業率14.7%

新型コロナの影響を最も大きく被った国は、アメリカで、これまでに感染者は130万人、死者あは7万7000人と超えた。現在、ピークは去ったとして、抗体検査が進められるとともに、経済活動の再開が州ごとに始まっているが、実際は、制限解除には早すぎるとも懸念されている。グーグルとフェイスブックは、このままテレワークを継続するとのこと。

www.timesofisrael.com/pandemic-fuels-historic-us-job-losses-eu-moves-to-keep-borders-shut/

しかし、9日、アメリカで職を失った人が2050万人となり、失業率が、14.7%と、1930年代の世界恐慌以来、最悪になったと報じられた。これ以上、封鎖をつづけることはできないのである。日経新聞によると、今なら、急激なコロナ危機で職を一時的に失った人が78%なので、急速に回復する希望もあるという。

www.nikkei.com/article/DGXMZO58910320Z00C20A5I00000/

こうした中、ペンス副大統領の報道官、カティ・ミラー氏が感染していることがわかった。ホワイトハウスでの感染者はこれで二人目となる。カティさんの夫は、大統領顧問の一人、スティファン・ミラー氏。

ペンス副大統領とその関係者は定期的に検査しているが、今の所、副大統領始め陽性者の報告はない。アメリカはどうも、集中的にコロナウイルスの標的になっているような感じである。

www.timesofisrael.com/katie-miller-pences-press-secretary-tests-positive-for-coronavirus/

アメリカ経済の悪化は、世界の経済だけでなく、治安問題にも大きく影響してくる。特にイスラエルはアメリカに依存する部分が大きい。アメリカに住むユダヤ人も多いので、今後、反ユダヤ主義の悪化にもつながってくる。アメリカ経済の回復にむけてとりなされたし。

ドイツ首脳がパンデミックに世界に協力を訴え:終戦75周年

ヨーロッパでは、感染のピークは過ぎたとして、各国とも外出規制の緩和をすすめている。しかし、それぞれが決めたことをやっているようである。たとえば、イタリアでは、死者3万人を出しながらも、教会での礼拝を許可しているが、デンマークは、映画館、博物館、動物園も6月8日まで閉鎖を続けるという。

27カ国からなるEUとしては、6月15日まで国境の封鎖を延長することを推奨している。

EU圏内ではないが、現時点で死者3万1000人とヨーロッパ最大となっているイギリスでは、すべてイギリス外から到着する者は2週間のこもるとしている。規制緩和が発表されるのは、10日の予定。

ヨーロッパでは、5月8日、ナチスドイツが崩壊し、第二次世界対戦が終焉を迎えてから75周年目を迎えた。

ドイツのメルケル首相とともに式典において献花したステインマイヤー大統領は、「私たちにとって、”2度とこのようなことはない”ということは”2度と独走しない”ということだ。それは、パンデミックにおいてもである。」と述べ、世界が協力することの必要性を述べた。

しかし、アメリカのトランプ大統領は、武漢から始まった新型コロナ問題で、中国を非難しており、WHOがその中国に協力したと訴えて、WHOへのアメリカの拠出金4億ドルを凍結したままである。

また7日、アメリカは、中国とロシアが、「新型コロナはアメリカが製造した。」とのデマを流していると訴えるなど、国際社会での不一致は、深まるばかりである。

www.timesofisrael.com/pandemic-fuels-historic-us-job-losses-eu-moves-to-keep-borders-shut/

石のひとりごと

世界は、経済で動いている。このまま経済が回復せず、大恐慌になれば、世界がまた戦争になっていく可能性も出てくる。アフリカ、中東では、ばったの大群生が発生している他、日本では、地震も頻発している。

世界は本当に、新しい時代に突入している。これからは、国内のみならず、世界的な視点で時をよみ、とりなしながら、日本での福音宣教に立ち上がっていくときであろう。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。